英国のパブでは伝統的に、客が目に見える列を作らず、カウンター前に横並びで集まって注文するのが慣習。列はなくても、いわば「見えない列」に沿って暗黙のうちに順番を守る。店員も客の到着順や位置を見ながら、次に注文を取る客を判断するのが普通だ。ところがロンドン東部ハックニーの「ハックニー・チャーチ・ブリュー」では、新型コロナ流行以降ソーシャル・ディスタンスの名残でこの慣習が崩れ、客が縦一列に並ぶ傾向が強まった。
近年のハックニーへの若者流入や、列の横入りを嫌う英国人特有の心理も相まって常態化し、同店経営責任者によると、行列が店外の路上まで延びる夜もあるという。同氏は「奇妙な現象で、実際に売り上げを落としている」と説明。従来の方式に比べると、店員が複数の注文を同時にさばけなくなることから、提供に約3倍の時間がかかるためだ。中には行列を見てほかの店に行ってしまう客もいるとか。
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