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意識改革から始める資産運用

ドイツでお金と上手に付き合う方法

山片 重嘉山片 重嘉 (やまかたしげよし)
ファイナンシャルアドバイザー

1970年生まれ。98年に渡独、文化交流や持続可能農業のプロジェクトに携わる。また、食と健康のアドバイザーとして講演活動などに勤しむ。その後、ファイナンシャルアドバイザーとして独立。個人・法人へのアドバイスを行っている。人生のテーマは、健康とお金を切り口に、豊かな生き方について考えること。

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71 欧州のフィンテック事情

数年前から「フィンテック」という言葉を耳にするようになりました。フィンテックはITを使った新しい金融サービスの総称ですが、その中でもネットバンクは支店を有する既存の銀行とは違い、主にネットやスマートフォンを使った口座サービスを提供しています。

欧州内でも多くのサービスが生まれていますが、EUの銀行はSEPA (single euro payments area)と呼ばれる一つのシステムの中にあり、他国の銀行のサービスであってもドイツ国内の銀行と同様に利用することができます。

ネットバンクは「怪しい」と思っている方もいるようですが、認可上は既存の銀行と何ら変わりはなく、1口座につき10万ユーロまでの預金保証もあります。既存の銀行もすべてオンライン上で作業しているので、その点でネットバンクの方がより危険であるとは言えないでしょう。また、多くのネットバンクは既存銀行の子会社でもあります。

欧州発のネットバンク

● N26
ベルリン発のスタートアップ企業。口座開設から振り込み等すべての機能がスマホで完結。サブアカウントで貯蓄用・休暇用などと分けての管理が可能。スーパーでの現金引き出しも可。独語・英語対応。自営業も利用できます。

● TransferWise
インターナショナルな格安海外送金サービス。ボーダーレス口座と言う銀行口座機能も備えています。日本語でも使用でき、自営業も利用可。N26とも提携しています。

● Revolut
英国発。デビットカードの口座残高の中身を手数料や為替手数料なしにスマホで瞬時に別の通貨や仮想通貨に変換できます。クレジットカードはそのカード通貨以外で使用した際には為替手数料に加え通常1.7%ほどの手数料がかかりますが、現地通貨で支払えるので、余計な手数料がかかりません。ちなみに旅行先でクレジットカードで支払いをするときは、必ず現地通貨を選択しましょう。そうでなければ、多額の手数料が課せられる場合があります。

● Holvi
フィンランド発。フリーランスや自営業のみならず有限会社などの法人口座開設も可能。複数の事業で異なる税金番号があればIBANの別口座もその場で取得でき、またHolviにアカウントを持っているほかの人(従業員等)にアクセス権を与えることもできます。

上記のネットバンクは手数料無料、英語OK、無料VISAかMaster Cardのデビットカードがきますが、欧州で使用可能店舗が多いEC カードはついていません。

● comdirect
コメルツ銀行の子会社で、ECカードもあり、アプリも充実しています。安い手数料で投資信託・ETFの購入もできるので、自分で投資したい人におすすめ。

ネットバンクはそれぞれに特徴があるので使い分けると便利。「複数口座は管理が面倒では?」という場合は、スマホアプリのOutbankで複数口座の一括管理ができます。自動引き落としなどの新口座への引き継ぎは、銀行側が自動的に行うので移行も簡単です。

銀行口座の開設方法などの詳細
www.dj-finanz.de/bank
 
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