昨シーズン5位のレヴァークーゼン。製薬会社バイエルが作った異色のサッカーチームでもある。これまで1度もリーグ優勝はなく、タイトルをあと一歩で逃してしまうことが多い。とにかく攻撃が好きなチームなので、いかに失点を少なくできるかが、リーグ初優勝にこぎつける前提条件となるだろう。

	Bayer 04 Leverkusen
	バイヤー04 レヴァークーゼン

ブンデスリーガの中でも、見ていて「おもしろい！」と思えるほど、攻撃的なサッカーをするチームである。えっ？と思わせる失点シーンも多いが、それだけチーム自体が攻めを重視している。ルッシオやバラックもここで成長し、バイエルン・ミュンヘンへ移った。チームの特徴として、細かいパスをうまくつないで得点することが多い。

5位に終わった昨シーズンのボール所有率は52.9％でリーグ5位、パス成功率は78.1％で9位。上位5チームの成績を見ると、上位4チームは得失点の差がプラス二桁あるのに対し、レバークーゼンはプラス5と一桁。つまり、失点が多いことになる。失点をいかに少なくするかが、毎年の課題でもある。ただ、チームのスタイルに伝統があるため、意外に守備の選手を獲得しても変わらないという、なんとも不思議な現象が起きている。

今シーズンのシステムは、4-4-2か4-2-3-1で来るだろう。シュナイダー、ゲカス、キースリンクが攻撃の起点となる。とにかく攻めるのが好きなチームなので、試合の行方は最後までわからない。ボクシングで言えば、殴り合いの試合でもある。今年はこれと言って「目玉」選手はいないが、どこまで上位へ食い込めるかに注目だ。

ホームのバイ・アレーナは、ピッチが近く観戦しやすい、国内でもイチオシの競技場なので、1度は訪れてほしい。ただ、収容人数が少ないので、早めのチケット購入をおすすめする。

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