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ドイツニュースダイジェスト・スタッフ
日本出張レポート

ドイツニュースダイジェストでは毎年、ドイツ語で日本の情報をお伝えするフリーペーパー「JAPAN DIGEST」を発行するなどの活動を通して、日本の魅力を再発見しています。ドイツからでは掴めない、日本の今、そして訪日観光の盛り上がりをこの目で見て、感じ、ドイツ発の日本情報をもっと充実させるため、日本出張にいってきました。

第6回
鎌倉時代からの伝統製法を守り続ける
「角長」の醤油

醤油の発祥地として、かつては92軒もの醤油屋が立ち並んでいた和歌山県有田郡湯浅町を訪れた。天保12年創業の「角長(かどちょう)」は、170年以上、冬季のみの寒仕込みをかたくなに守り、機械に頼らない昔ながらの醸造方法にこだわっている。またこの一帯は、重要伝統的建造物群保存地区として国の指定を受けている地域とあり、風情ある町並みを歩くだけでも楽しい。

「角長」の醤油

「角長」の醤油

醤油醸造の由来は、さかのぼること750年。当時作っていた金山寺味噌の桶にたまった汁がなかなか美味いことに気付き、そこから改良を重ね、醤油造りが始まったのだという。

「角長」の醤油

角長の醤油醸造の心臓部ともいえる、仕込み桶が保管されている蔵を見学した。天井をはじめ、梁や桶などの表面には白い苔のような酵母が付着していた。これは「蔵付き酵母」と呼ばれ、醤油造りに欠かせない美味しさの秘密なのだそうだ。まさに、170年以上にわたって蔵に住みついた酵母が、角長醤油を支えていると言っても過言ではない。

「角長」の醤油

「角長」の醤油

「Sushi」がすっかり定着しているドイツ。寿司に欠かせない醤油は、どこのスーパーでも手に入る一般的な調味料だ。そんなドイツ人が、約1年半、手塩にかけて造られた角長の醤油で寿司を食したら、その美味しさと味の違いに驚くこと間違いない。

湯浅たまり 角長
和歌山県有田郡湯浅町
www.kadocho.co.jp

 
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