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バイエルン州議会選でCSUが圧勝
FDPは議席失う

連邦議会選挙に1週間先駆けて15日に実施されたバイエルン州議会選挙で、現政権与党のキリスト教社会同盟(CSU)が48.7%を獲得し、絶対多数を得て勝利した。

バイエルン州で圧倒的な勢力を誇るCSUだが、2008年の前回選挙では得票率が43.4%にまで落ち込み、歴史的大敗を喫していた。これにより同年以降、自由民主党(FDP)との連立政権が成立。しかし、今回の選挙ではCSUが大きく持ち直し、再び単独での政権獲得が可能となった。連立パートナーのFDPの得票率は前回の8.0%から3.2%へ転落し、議席獲得に必要な5%を獲得できなかったため、州議会から姿を消すこととなった。

ミュンヘン市長のウーデ氏を筆頭候補に立てた社会民主党(SPD)は、得票率を前回の18.6%から20.5%へと伸ばしたものの、CSUの優勢には及ばなかった。緑の党は、投票前の予想では12~13%の得票率が見込まれていたが、結果は前回の9.4%よりも後退し、8.4%だった。また、「自由な有権者の党(Freie Wähler)」も得票率を前回の10.2%から8.6%に減らした。前回、4.4%の得票率で議席獲得にわずかに及ばなかった左派党は、今回2%と低迷。海賊党は2%を獲得した。反ユーロを掲げる新党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、同州議会選挙には不参加。この結果、バイエルン州議会の議席配分は、全180議席のうち、CSUが102議席(前回92)、SPDが43(同39)、自由な有権者の党が18(同21)、緑の党17(同19)となる。また、今回の投票率は、前回の57.9%から大きく伸びて63.9%となった。

CSUのゼーホーファー党首は勝利演説で「2008年(の敗北)は、もはや過去のことだ」と述べ、バイエルン州における同党の根強い人気をアピール。さらに、同党が提唱する、外国ナンバーの普通乗用車に対するアウトバーン通行料の導入実施を強調した。一方、連邦議会選挙への影響としてCDU・CSU内からは、同州で大敗したFDPにメルケル首相の支持票が流れることを懸念する声が挙がっている。また、SPDのガブリエル党首は「左派党とは連立も閣外協力もあり得ない」と述べ、SPDと緑の党、左派党による3党連立の可能性を改めて否定した。

 
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