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CSUが基本綱領で移民の条件に「文化の近さ」を主張

(デュッセルドルフ 8月31日)キリスト教社会同盟(=CSU)は、新たな党基本綱領案で移民受け入れの条件に「文化の近さ」を盛り込むことを提唱。イスラム諸国からの移民受け入れを、けん制する姿勢を見せている。
CSUが発表した党基本綱領案では移民受け入れの条件として、職業的な資格やドイツ経済の需要と並んで、ドイツの文化および価値観の近さを判断基準に入れるべきであるとしている。

これについてバイエルン州議会のブルーメ議員(CSU)は、「我々は開かれた社会に生きている。これと同様に開かれた考えを持つ移民はより優先されるべきだ」とコメント。また、「自由や民主主義、生活様式や経済秩序などの基本的な価値を、宗教と関係なく重んじて生きていることが重要」とした上で、「例えて言うならばイスラム教は、閉じられた社会の中で進化し、政教分離を知らない宗教だと言える」、「イマーム(イスラム教の宗教的指導者)の決定に従うという文化で育った人たちは、我々とは遠い文化圏から来たと言わざるを得ない」と述べた。

これに対して、緑の党が激しく反発。ゲーリング=エッカート院内総務は「典型的なCSUの考え方だ」として、専門労働力としての移民を受け入れるかどうかは、「専門能力で判断されるべき」として、このほかに基準となるものは「年齢とドイツ語能力であって、出身国ではない」と主張した。

一方、CSUの姉妹政党キリスト教民主同盟(=CDU)のタウバー事務局長は、「移民受け入れに関する明確な基準を設けなければならないという意味で、我々は一致している」と発言。「専門資格や職業に対する需要、ドイツ語能力と並んで、ドイツの文化や世界観に対する同意は必要」として、「これまですべての移民出身国はこれに該当してきた」と述べた上で、「CSUの基本綱領案の多くに、我々の考えとの共通点を見いだせる」として、懸案となっている移民に関する規定をまとめ、必要であれば補てんしたいとしている。

CSUは党基本綱領について、9月9日と10日に開かれる非公開の党会議で話し合い、11月の党大会で取り上げるとしている。

 

 
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