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メルケル首相、新年のあいさつ 難民政策に言及

(デュッセルドルフ 1月3日)メルケル首相(CDU)は12月31日、新年に向けてのドイツ国民に対するあいさつで、シリアの現状を見るにつけ、難民受け入れを決断したことが「正しかった」と、改めて難民政策の正当性を強調した。

メルケル首相はあいさつの中で、民主主義に対する自負心と信頼を呼びかけつつも、「2016年は困難な試みの年だった」と述べた。最も大きな困難はイスラムテロだったとして、今年の夏にヴュルツブルクおよびアンスバッハで起こったテロ事件と、12人の死者を出したベルリンのクリスマスマーケットでのテロ事件に言及。「国家は、国民の安全と自由を守るために尽力する」として、「連邦政府は2017年、政治的、法的に変更が必要なことに対しては、迅速に対策を講じていきたい」と述べた。

一方で、「テロ行為が、(難民として)ドイツに庇護を求めてきた人たちによって行なわれたことが無念だ」として、「彼らは我々の支援と、本当に助けを求めている人たちの存在を嘲笑した」と述べた。2015年夏にシリアからの数万人の戦争難民を受け入れたことに対しては、「爆撃されたアレッポの惨状を見るにつけ、我々の支援と受け入れがいかに重要で正しかったかと言うことができる」と改めてその正当性を強調。「我々の民主主義と法治国家は、憎しみに満ちたテロの世界の対極にあり、テロに抗しうる強さを持っている」として、「私たちはひとつになることで強くなれる」と述べた。

またメルケル首相は英国のEU離脱に対しても触れ、「ひとつの加盟国の離脱は大きな転機だ」と述べて、EUが結束して前に進むことの重要性について言及した。さらに、ドイツ国内の好調な労働市場と盤石な経済について「我々は、世界のどの国よりも危機的状況をうまく治めることのできる」として、「結束、公明正大さ、民主主義、強い経済が、困難な年においても自負心をもって語れるもの」として、「これらのものはただでは得られない。すべての労苦が報われ、可能性が生かされるためには、2017年も続けて各人の努力が必要だ」とも述べた。
 
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