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シュテーデル美術館にてルノワール特別展

フランクフルトのシュテーデル美術館では、3月2日(水)~6月19日(日)まで「ルノワール・ロココ・リバイバル展」が開催されています。日本でも人気のフランス印象派の画家ルノワールの作品を、18世紀ロココ調の芸術の観点から展示した特別展です。

マイン川南岸のシュテーデル美術館マイン川南岸のシュテーデル美術館

マイン川南岸の通称「博物館通り」にあるシュテーデル美術館は、2015年に創設200周年を記念した特別展「モネ・印象派の誕生」でも印象派についての展示を行っていました。その時の特別展ではモネを中心に印象派の変遷を丁寧に紹介していましたが、今回も単なるルノワール作品の展示にとどまらない、独自の視点での展示となっています。

2022年3月20日から、美術館では3Gルール(接種・快復・検査済みの証明書を提示)が適用されています。私が訪れた際には、オンラインで事前にタイムスロットを指定してチケットを購入する必要がありました。30分刻みで入館時間が決められており、オンラインで購入するとバーコードが付いたPDF チケットがメールで送られてきます。

柔らかな色使いに癒されるルノワールの作品柔らかな色使いに癒されるルノワールの作品

入館時間は決められていますが、退館時間に関する規定はありません。そのため時間がたつにつれて館内が混み合ってくるので、人が少ない朝一番での入館をおすすめします。開館時間少し前に美術館に到着すると、すでに10人ほどの列ができていました。入館時にチケットとワクチンパスポートのチェックがありますが、ほとんど待たずにスムーズに入館できました。上着などを預けるロッカーも空いていて、ストレスなく展示に進むことができます。

幸福の画家と呼ばれるルノワールは、「私にとって絵とは、かわいらしく楽しく美しいものでなければならない」との言葉を残したとされています。そんな彼の作品には、見ているだけで癒されるような温かく優しい雰囲気が漂っています。18世紀のロココ絵画との対比や、ロココ調のモチーフなどと比べることで、印象派としてだけでなく多角的な側面からルノワールの作品を知ることができました。

魅力溢れる人物画が多く展示されている魅力溢れる人物画が多く展示されている

コロナ禍でなかなか実際の美術に触れる機会がなく、長らくデジタルコンテンツで芸術鑑賞を楽しんでいましたが、やはり本物の絵画を目の前にすると質感や色合い、空気感をダイレクトに感じ取ることができます。柔らかく優しい色彩はもちろん、作中の女性もふんわりと甘美で、かわいらしく描かれています。明るく幸せな雰囲気と穏やかで優しい色合いの作品が120点ほども集められており、その幸せな芸術にどっぷりと浸かることができました。不安の多い今の世の中だからこそ、つかの間でも幸せなアートの世界に浸ってみませんか?

シュテーデル美術館:www.staedelmuseum.de

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。 Twittter : @nikonikokujila

 
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