Basic Instinct 2 (2006 / 独・英・米・西)
氷の微笑 2
リスク・アディクトと診断された美人犯罪小説家キャサリン・トラメルと、彼女の罠にはまっていく男たちの姿を描く人気サスペンス第2弾。
監督 | Michael Caton-Jonesn |
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出演 | Sharon Stone, David Morrissey, Charlotte Ramplingほか |
ロケ地 | Natural History Museum |
アクセス | 地下鉄Piccadilly Circus駅から徒歩 |
- 魔性の女、キャサリン・トラメルが男たちを翻弄する、衝撃のエロティック・サスペンス「氷の微笑」が世界的に大ヒットしたのが1992年。そして14年後の2006年、舞台をロンドンに移し、待望の第2弾が公開されましたが、こちらは1作目とは反対に、あちこちで酷評されてますね。
- 1作目があまりにもインパクト強かったから、比較しちゃうんだよな。あとは「シャロン・ストーンよ、それでいいのか」みたいな意見が多いような気がするが。
- 結局、本作は、最低な映画作品を決めるゴールデン・ラズベリー賞で同年、なんと7部門にノミネートされ、最終的に最低作品賞、最低主演女優賞、最低脚本賞、最低続編賞と、この上なく最低な4部門を見事受賞しています(笑)。
- 制作費の2割はシャロン・ストーンのギャラだそうだが、結果的に最低主演女優賞を受賞してくれるなんて、最高のオチだな(笑)。まあ確かにシャロンさん、48歳であの役に挑んだのはある意味すごいよ。
- うーん、でもキャサリンの怖さの質が変わった感じがします。前は知的な魔性の女だったけど、この続編では魔性を通り越して魔女みたいじゃないですか。しかもいい歳してあんなに背中の開いた服着ちゃったりする、ちょっとイタイ魔女です。椅子の背を前にして大股開きで座っちゃったときには「アンタ踊り子かい!!」ってツッコミたくなりましたよ、さすがに。まあ、キライじゃないですけどね、僕は。Gherkinのようなフューチャリスティックなビルのオフィスが、彼女の言動により一瞬にして安キャバレー風に様変わりするとでもいいますか。
- さすが風俗通い歴十数年のタロウよ、よくぞ言ってくれた。実は私もそんなキャサリンが嫌いではなかったりするぞ、うん。
- 全く、2人ともキャサリンにあっという間に殺られるクチですね。僕は冒頭のドライブ中の性行為から思いっきり引きましたけどね。車が水中に突っ込む場面は、カナリー・ワーフのHeron Quaysですけど。
- フン、そういうジローも本人を目の前にしたら分からんぞ。なんといっても優秀な精神科医のマイケル先生だって、あの通り、翻弄されて操作されちゃうんだから。
- 僕に言わせればマイケルは全然ダメですね。完全に躍らされてるじゃないですか。記者のアダムに前妻のデニースも寝取られちゃうくらいだし。そうそう、最初にマイケルが仕事中のデニースを訪ねていくシーンはロンドンの「Natural History Museum」です。その後、アダムの死後にマイケルがデニースとバーで口論するシーンがありますが、こちらはトッテナム・コート・ロード駅の裏にある高級中国料理店「Hakkasan」ですね。
- ソーホー界隈は他でも登場しますよ。例えばマイケルが、夜の街へと繰り出すキャサリンの後をつけていく場面は、アダルト・ショップが立ち並ぶWalkers Courtです。Brewer StreetからBerwick Streetに入る間にある、いかがわしい小道ですね。まあ僕も普通に通路としてよく利用してるんですけどね。いや、ほんとに通路としてだけですよ。
- 別に誰もツッコミ入れてないから大丈夫だぞ。あの小道は私だって普通に利用してるんだ、うん、普通にな。ついでにアダルト・ショップが並んでいる通りのシーンは、トッテナム・コート・ロード駅近くのHanway Streetでも撮影されてるみたいだね。
駄作と言われているが、話の展開はさほどひどくないと思うんだよね。キャサリンだって、みんな何を期待してるのか知らないけど「知的なイイ女」じゃなくて、もともと真の「性悪女」だったんだと思えば、あれから14年後に魔女みたいになってるのも納得だしな。だからこれはリアルな性悪女の話と思えばいいんじゃない(笑)?そんな中でもシャーロット・ランプリングが出ているお蔭で、それなりに引き締まってるし。退屈しのぎには十分イケるよ、うん。
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