ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 16 May 2025

英国の
愛しきギャップを
求めて

英国に暮らして20年。いまだに日々のあらゆる場面で「へー」とか「ほー」とか「えー」とか言い続けている気がします。住んでみて初めて英国の文化と人々が、かくも奥深いものと知りました。この連載では、英国での日常におけるびっくりやドッキリ、愛すべき英国人たちの姿をご紹介したいと思います。


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英国スーパーでのお約束

英国スーパーでのお約束

1673号で「スーパーでの食料品週1まとめ買い」についてご紹介したところ、コラムを読んで、英国のスーパーにおける経験や意見を聞かせてくれる日本人の方が何人かいました。話を聞きながら、私にも思い当たることがいろいろあったので、今日は英国と日本のスーパーマーケットにおける違いについてお話ししたいと思います。

まずなんといっても違うのは、レジのところでお客さんのほうから必ず「ハロー」とあいさつすることでしょう。日本では店員さんのほうが「いらっしゃいませ」というのが当然で、お客さんは特に何も言わないことの方が多いはずです。でも、この国では、あいさつはもちろんのこと、レジで商品のバーコードを店員さんがスキャンしてくれている間には、レジ係の方とお客さんが「スモール・トーク」と呼ばれるおしゃべりをするのがお決まりです。

それは天気の話だったり、週末はどうするとか、ホリデーにどこに行くとかいった内容だったり、時には「それ似合ってる!」と着ているものを褒めたり。そして、会計が終わったら「サンキュー」とお客さんも言い、お互い「良い1日を!」と声を掛け合います。

また、レジ係の人がペットボトルから飲み物を飲んでいることもあるし、隣のレジの人とおしゃべりしながらスキャンをしていることだってあります。日本でなら問題になりそうなことかもしれませんが、この国でそれに文句を言うお客さんはいません。日本の「お客さまは神様です」の文化と比べると、店員さんとお客さんはあくまでも対等の立場というのが英国です。

ほかには、レジでお客さんがベルトコンベヤーに商品を並べたとき、次のお客さんのために小さなプラスチックの仕切りを置くことは暗黙の了解となっています。このとき、仕切りを置いてもらった次のお客さんは、必ず「サンキュー」とお礼を言うのがマナー。逆にこの仕切りを置かないと、気まずい空気が流れるので、ゆめゆめ忘れてはいけません。


たいていの食品スーパーでは、商品を袋に詰めるのはお客さん。日本のように、レジから離れたところに荷物を袋に詰めるテーブルなどがある店は少ないので、店員さんのスキャンが終わったそばから商品を袋に詰めていきます。私などはつい「早く詰めないと次の人を待たせてはいけない」と思ってしまうのですが、ほとんどの人はマイペースでゆっくり詰めているのも英国流。あ、でもこれはもしかしたら私が勝手に焦っているだけで、日本人の皆さんもマイペースで詰めているのかも? 皆さんはいかがですか?

 
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マクギネス真美マクギネス真美
在英ライフコーチ/編集者/ライター。2003年渡英。英国の食、文化、人物、生活などについて多媒体に寄稿。ポッドキャスト「The Real You with Mamita」とVoicy「英国からの手紙」のパーソナリティー。英国人義母に習い英国料理の研究もしている。
mamimcguinness.com
過去のコラム:英国の口福を探して
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