第41回 想像できない面白さ
~トイ・カメラに挑戦~
今回は、個性派の方々に人気のある、「トイ・カメラ」と呼ばれるカメラをご紹介します。トイ・カメラには、4連写、魚眼レンズ(超広角レンズ)、ピンホール(小さな穴から入る光だけを用いて撮影する、初期のカメラの構造を模したもの)など、様々な種類のカメラがありますが、正直、どれも仕上がりを想像するのは難しいと言えるでしょう。しかしながら、こういったカメラが写し出す少し非現実な色合いや、光漏れにより生まれる効果などが、写真をより面白くしているのも事実です。
この、「仕上がりが想像できない」ところが好まれ、「Don't think, just shoot」というモットーで作られた「Lomography」(日本語サイト: www.lomography.jp)といったインターネット上のコミュニティーなども登場しており、世界中のファンが自分の撮影した写真をアップロードして楽しんでいます。外見もカラフルなプラスチック製のものが多く、かわいらしく安価なところも、サポートされている要因でしょう。
今回使用したのは、4連写ができるもの(写真1)と、魚眼レンズのカメラ(写真2)です。
普段と違った面白さを求める方は、現像されるまでどう写っているかが分からないトイ・カメラを、一度試してみてはいかがでしょうか。
写真1
4連写カメラ:
時間差で4つのレンズのシャッターが順次切れるため、動きのある物を撮影すると4枚それぞれ違う画像に仕上がる
写真2
魚眼レンズ・カメラ:
レンズ表面が丸みを帯びているため、通常のレンズより広い範囲が写り込む。画面の四隅は暗くなる
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