ジョージ王子のお披露目で注目を集めた親の理想像
キャサリン妃の「お腹」とウィリアム王子の「シート取り付け」
ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子となるジョージ王子が誕生した翌日の7月23日、ロンドンのセント・メアリーズ病院リンド病棟前に姿を現した2人は、世界中からの注目が一挙に集まるこの機会に、母親そして父親の理想像を示してみせた。
まず注目を集めたのが、キャサリン妃の腹部。英国の有名人たちは産後の体型を良く見せるために手術を受けたり、補助具や衣服を使って腹部の膨らみを隠そうとする傾向があるが、キャサリン妃は青いワンピースの下の膨らみを隠そうとしなかった。この膨らみこそ「一般的なお母さんのあるべき姿」として、インターネット上などで好意的な評価が広まった。
またキャサリン妃が退院するに当たり、ジョージ王子を寝かせたチャイルド・シートを車に取り付け、さらにはその車を自ら運転してロンドンの住居であるケンジントン宮殿へと向かうウィリアム王子の姿も話題に。このとき同王子が使用したチャイルド・シートはあらかじめ車の後部座席に取り付けておいた土台に接続できるタイプのもので、世界中のメディアに取り囲まれた状況でも難なく取り付け作業を行うことができた理由の一つとして、このシートの存在に注目する報道も見られた。
英王室は、キャサリン妃の出産2日後となる24日に第1子の名前を「ジョージ・アレクサンダー・ルイ」に決定したと発表。同王子の称号は、「ヒズ・ロイヤル・ハイネス・プリンス・ジョージ・オブ・ケンブリッジ」となる。
7月23日、ロンドンのセント・メアリーズ病院リンド病棟を
退院するキャサリン妃とジョージ王子を寝かせた
チャイルド・シートを運ぶウィリアム王子
ジョージ王子誕生に沸く英国の様子
左)キャサリン妃が出産のため入院したセント・メアリーズ病院リンド病棟前には、
テントを張って「ロイヤル・ベビー」誕生の瞬間を待つ王室ファンの姿が
右)ロイヤル・ベビーの誕生を記念し、青色にライトアップされたトラファルガー広場の噴水
左)ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子の誕生を知らせる画架が配置された
バッキンガム宮殿前に集まった人々
右)青色にライトアップされたタワー・ブリッジ。ロンドン・アイやBTタワーなども
ロイヤル・ベビーの誕生を記念したライトアップを行った
左)大衆紙「サン」は、ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子が男の子であったことにかけて
「Son(息子)」と誕生翌日付の同紙の題字を変更した
右)ジョージ王子誕生の翌日となる23日には、王立騎馬砲兵・国王中隊が
バッキンガム宮殿付近のグリーン・パークに集い、41発の祝砲を放った