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Sun, 10 November 2024

小林恭子の
英国メディアを読み解く

小林恭子小林恭子 Ginko Kobayashi 在英ジャーナリスト。読売新聞の英字日刊紙「デイリー・ヨミウリ(現ジャパン・ニュース)」の記者・編集者を経て、2002年に来英。英国を始めとした欧州のメディア事情、政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。著書に「英国メディア史」(中央公論新社)、共著に「日本人が知らないウィキリークス」(洋泉社)など。

The Sunday TimesThe Sunday Times
連立政権との蜜月関係に終止符

End of the love affair with coalition

今回の地方選は、連立政権にとっては最悪の結果となった。有権者と連立政権の蜜月関係に終止符が打たれたのである。第二次大戦以降の数十年にわたって、なぜこの国には連立政権が生まれなかったのか。政権を連立させると、ごまかしが増えて、決定力不足という問題が出てくるからだ。政府閣僚が、自身が信じてもいない政策を語るようになり、不信が生まれる。つまるところ、連立政権は機能しない。連立をこのまま維持しようとすれば、政権はやがて労働党に奪われるだろう。(5月6日)


The ObserverThe Observer
保守党の危機、労働党の機会

Peril for Cameron; opportunity for Miliband

ユーロ危機、ニューズ・コーポレーション社によるBスカイBの完全買収案件をめぐる不手際の責任が追及されているハント文化相の進退問題、そして予算削減策のさらなる実施と、保守党の前には今後も多くの困難が立ちはだかる。巧妙な舵取りが要求される局面だが、キャメロン政権はその能力に欠けている。ただ政治において予測は禁物だ。今のところは労働党に運が向いている。とりあえず、与党と対峙するに十分な支持を野党の労働党が集めたことは、喜ばしいニュースである。(5月6日)


IndependentIndependent
労働党は安心してはならない

Labour must beware a false dawn

今回の選挙は総選挙ではなく、地方選である。つまり、有権者は、キャメロン首相とオズボーン財務相に代わってミリバンド労働党党首とエド・ボール影の財務相に国の舵取りを任せるべきか判断せずとも、現政権の面目を失わせることができたわけだ。地方選における労働党の勝利によって、ミリバンド党首には時間的猶予が与えられた。党首交代を求められることはしばらくないだろう。だが、次期首相と目されるまでには彼は地位を確立していない。労働党はまだ安心してはならない。(5月5日)


 

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