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Sun, 10 August 2025

英国発ニュース

英、条件付きでパレスチナ国家承認―イスラエルにガザ停戦要求

(ロンドン、カイロ 7月30日 時事)スターマー首相は29日、パレスチナ自治区ガザでの「悲惨な状況を終わらせるための実質的な措置」をイスラエルが講じなければ、9月にパレスチナを国家として承認すると発表した。パレスチナを国家承認する方針を示したのは、先進7カ国(G7)ではフランスに次いで2カ国目。ガザで死者が6万人を超えるなか、イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエルのネタニヤフ政権に対し、スターマー氏が圧力を強めた形だ。

スターマー氏は記者会見し、パレスチナ国家樹立を伴うイスラエルとの「『2国家解決』が脅かされている今こそ、行動するときだ」と強調した。その上で、ハマスと停戦に合意し持続可能な長期的平和を約束することや、ヨルダン川西岸を併合しない立場を明確にすることをイスラエルに要求。同国が応じなければ、9月の国連総会までにパレスチナを国家として承認すると明言した。

また、ハマスに対しても、ガザで拘束する人質全員の即時解放や武装解除と併せて、ガザの統治に関与しないことを求めた。 

マクロン仏大統領は24日、パレスチナを9月に国家承認すると表明した。AFP通信によると、これを受け、220人以上の英下院議員が25日にスターマー氏に国家承認するよう要請。ガザで栄養失調による死者が相次ぐ深刻な状況をイスラエルに改めさせるために、スターマー氏は決断したとみられる。

イスラエルはかねて、パレスチナ国家の樹立を認めない姿勢を示してきており、強く反発している。ネタニヤフ首相はX(旧ツイッター)で「(英国の国家承認は)ハマスのテロ行為に見返りを与えることになる」と非難した。
 
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