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Tue, 19 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 17 Oct 2013 vol.1397

17 October 2013 vol.1397

籠

先日めでたく34回目の誕生日を迎えたのですが、その日の晩に、傷害事件を起こして警察に追われる夢を見ました。寝つきの良さと眠りの深さには絶対的な自信がある私が珍しく夢を見たと思ったら、ロンドンの寂れたビルの中に息を潜めて隠れながら事件を起こしたことをひどく後悔している、という悪夢。相当うなされていたようで、深夜に一度ガバっと起きてしまい、水を飲んでから再び寝床に着いたら、今度はその続編をまた夢で見ました。念のために申し上げますと、心当たりは全くありません。かなりの臆病者だし、そもそもアクション映画すら好きではないのです。誰か夢解きしてくれないかなあ。(籠)

月

日本では、強靭な胃袋の持ち主として知られていた私。ところがここ英国では、たびたび食あたりを起こしています。前にも書きましたが、少し前には同僚2人と生ガキをシェアしたところ、私一人があたって七転八倒。同じパブではその後、マグロのステーキでもお腹を壊しました(ちなみに同席した人たちは無事)。先日はロンドン郊外のレストランで鴨肉を堪能したら、帰りの列車で急に激しい吐き気に見舞われ、トイレ目がけて走れば「故障中」の札。その後は神様に祈りつつ、長い長い1時間の道のりを耐えました。果たして英国の食材が悪いのか、私の胃袋が軟弱になったのか、それとも両方なのか……?(月)

縞

昨年のある日、ノックの音がしたので私のフラットメートがドアを開けたところ、そこにはおばけの恰好をした2人の子供が。そう、その日はハロウィンだったのですが、そんなことはすっかり忘れていた彼女。「うわあああ!」と本気で驚いてしまい、そして、大人にこんなに驚かれるとは思いもしなかった子供たちは「ソーリー……」と恐縮気味。「『Trick or Treat』だから何かあげなきゃ!」と気が動転した彼女は、子供たちが持っていたバケツにチャリーンと小銭を投げ込んでしまったそうです。子供たちは「何なんだこの家?」と思ったはずですが、これに懲りずに今年も来てくれるのでしょうか?(縞)

猫

先日スペインはセビリアまで行って来ました。スペインは歴史、観光においしい食べ物と盛りだくさんな国ですが、中でも私が楽しみにしていたのが、セビリアが本場のフラメンコ! 過去にカラオケで16点という低得点を叩き出した私は、自分に音楽的才能がないだけに、こうしたものに強い憧れがあるのです。大きな期待を胸に夜の街へ繰り出し、ハモン(ハム)とパエリアをいただいてどっぷりスペイン気分に浸ったところでフラメンコ小屋へ。本場のフラメンコは期待を裏切らない素晴らしいもので、その迫力と技術に度肝を抜かれました。また訪れた際にはぜひ別の小屋も試してみたいと思います。(猫)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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