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Fri, 22 November 2024
バスカー土門の人生相談

土門秀明(どもんひであき)
山形県酒田市出身。バブルガム・ブラザーズのギタリストとして活躍後、渡英。2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可証(バスキング・ライセンス) を取得。著書に「地下鉄のギタリストBusking in London」(水曜社)がある。入魂のソロアルバム「From the Underground」 、ライブアルバム「Live in Tube」 も絶賛発売中。2012年5月より「地下鉄のギタリスト 第2章 激闘編」として未発表日記、爆笑ボツネタブログを開設!www.domon.co.uk

I Bruise Easily by Natasha Bedingfield

Dear ドモンさん
はじめまして、20歳の語学学生です。最近「他人を羨ましがってばかりいる自分って、どうなの?」と悩んでいます。「自分は自分」 と思ってはいるんですが、やっぱりかっこいい彼氏がいる友達は羨ましいし、お金持ちの人をみると、いいなぁって思ってしまいます。 そんな自分が嫌で、いろんな本とか読んではいるのですが、余計分からなくなってきました。このモヤモヤが晴れるようなアドバイスと名曲をお願いします。

回答

羨ましい時は、羨ましがりましょう(そのまんまかよっ)。

悲しかったら、泣きましょう。楽しかったら、笑いましょう。それ普通でしょ?というか、それでこそ人間です。人間の醍醐味です。

2005年7月7日にロンドン地下鉄テロが起きた時、僕らバスカーは翌日からバスキングを再開しました。なんとか地下鉄の雰囲気を明るくしようと、派手な曲やハイテンポな曲を選んで演奏してた僕は、自分に無理してる感じがして違和感がありました。そんな時、先輩バスカーであるハープ弾きのピーターおじさんが通りかかり、こう言ったんです。「ドモンくん、悲しい時は悲しい演奏でいいんじゃないかねえ……」って。

僕も何となく「そうだよなあ……」って思いました。それから「Amazing Grace」と「Over The Rainbow」を何回も何回も心を込めて演奏しました。相談者の方は20歳ということですが、今は自分の気持ちに正直に生きていけば良いのではないでしょうか。あとは成長とともに自然と変わっていきますよ。

そんなあなたに
I Bruise Easily
by Natasha Bedingfield

2005年、兄妹別々(兄のダニエルも歌手)のソロ曲が英国チャート1位を獲得しギネス・ブックに登録された。歌詞としては彼女の「Unwritten」の方があなたにはピッタリなのだが、僕的にメロディがツボにハマらなかったので、こちらを推薦(勝手ですまん)。これからも感受性を大事にして歳を重ねてくれい!

 

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