Stormbreaker(2006 / 独・米・英)
アレックス・ライダー
叔父の死後に突然、英国秘密情報部(MI6)にスカウトされた14歳のアレックス。今をときめくIT企業家の陰謀を暴くべく、彼の元に派遣されるが……。
Science Museum
監督 | Geoffrey Sax |
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出演 | Alex Pettyfer, Mickey Rourke, Alicia Silverstoneほか |
ロケ地 | Science Museum |
アクセス | 地下鉄South Kensington駅から徒歩 |
- 今週は弱冠14歳の美少年が、ジェームズ・ボンドばりの諜報活動を行うという、軽快スパイ・アクション・ムービーです。
- 少年とか子供が大人顔負けの仕事をこなすっていう話、意外と好きだったりするんだよなー実は。大人のヤラシー部分がないから、軽やかですっきり爽快!
- そんなミント・ガムのような映画「アレックス・ライダー」は、英国の作家アンソニー・ホロビッツの世界的ベストセラー小説「女王陛下の少年スパイ! アレックス」シリーズを基に製作されています。主にロンドンが舞台となっているので、在住者にはなじみ深いスポットが、次から次へと出てくるのも魅力ですね。
- 主役のアレックスを演じるのは、本作で映画デビューを飾った、その名もアレックス・ペティファー君。身長180センチ、俳優の父と元モデルの母を持ち、自らもモデル業をこなす彼は、出演当時16歳でした。2歳のサバ読みなんてどうってことないとはいえ、14歳にしては色っぽいような……。
- なんてったって諜報員、007の世界だぞ。そりゃ普通の14歳とは違うさ。それよりも気になったのは、マーシャル・アーツを取り入れてるからだか何だか知らんけど、日本にちなんだ要素がランダムに出てくるってことだな。最初のほうで、アレックスが家政婦のジャックと会話する場面なんか、日本語まで飛び出しちゃう始末。
- アレックスは英語、フランス語、ドイツ語、日本語の4カ国語が喋れちゃうんですから。でも、食事の前に「ありがとう」は違うだろ、と思いましたが。
- 「いただきます」は発音が難しかったんでしょうか。ちなみに彼の自宅は、チェルシー地区のSt. Leonard's Terrace 17番地です。学校はSt. James's Park駅近くの「The Grey Coat Hospital School」が使われています。
- ところでMI6本部がLiverpool Street駅の証明写真ボックスとつながってるっていうのも、冒険小説っぽくていいな。ああいうの子供の頃、真剣に憧れたもんだよ。
- はいはい! キッズを相手に新作おもちゃのデモンストレーションをしている「Hamleys」の店員が、実は諜報部とつながっていたりとかですね。
- 「コーンウォールに行く」という合い言葉ひとつで奥の倉庫に案内してくれて、スパイ用の小道具を手渡してくれるんだよな。あんなの現実にあるわけないと思いながらも、どっかで「いや待てよ」なんて思っていた可愛い子供だったな、私も……。
- それが今じゃ……おっと、話が逸れました。さて、MI6が目をつけている怪しいIT企業家、ダリアス・セイルの元へと送られたアレックス君。敵の陣地はコーンウォールという設定ですが、実のところ撮影はマン島で行われているようです。
- アレックスが、ダリアス・セイルのPRとして働くナディア・ボールに会うのはマン島のロナルズウェイ空港、そして彼女の車でセイルのところへ向かうシーンは、同じく島内CastletownのBridge Streetですね。さらに、アレックスが夜中、「Hamleys」でもらったヨーヨーの小道具を使って石塔から抜け出すシーンがありますが、これはマン島の首都Douglasにある「International Business School」が使われています。
- でもってクライマックス、ヘリコプター から飛び降りたアレックスが会場の屋根を破壊して式典に乗り込むシーンは……。
- ロンドンの「Science Museum」です。
格闘シーンもなかなか見ごたえがあり、思いがけず楽しんじゃった一本。ユアン・マクレガー、アリシア・シルバーストーン、スティーブン・フライなど、何気に大物が脇を固めてるのもミソか。コメディアンのジミー・カーもチラッと出てたな。あと、ミッキー・ローク扮するダリアス・セイルと、手下の男女がいかにもな悪役ヅラで、完全にマンガ。分かりやすくて好きだぞ。
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