第39回 寒い季節ならではの風景を撮りに
~低温条件下での撮影のコツ~
寒い季節になると、暖かいときのようにカメラを手に外へ繰り出すのが億劫になりがちです。しかし、まだ誰の足跡もない銀色の世界が広がる早朝の雪景色や、濃い霧に覆われた街の様子など、いつもと違う風景に出会えるのも、この時期ならでは。今回ご紹介するのは、そんな風景を写真に収めるときの、ちょっとした「コツ」です。
本コラムの2回目で詳しくご説明しましたが、雪の日など、白色が多い条件下で撮影する際には、カメラが示す「適正露出」より若干プラス方向に補正するといいでしょう。カメラは、露出を被写体の反射率で決めるため、反射率が大きい白いものなどが画面の多くを占める場合、自動的に標準の明るさに抑えようと働いてしまいます。その結果として、露出不足に陥りやすいのです。
また、低温条件下では電池の消耗が通常に比べて早くなりがちです。いざ良いショットを撮ろうとシャッターを切ると、「電池残量なし」の表示が。ということもあり得ますので、寒い日の撮影には予備電池を携帯されることをお勧めします。
最後はやはり、「防寒対策」。撮影後に風邪をひかないためにも、準備万端で出掛けたいですね!
雪が降り続く市内
個性豊かな雪だるまたち
車輪の跡を付けながら軽快に走っていった男の子
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