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Thu, 22 January 2026

英国の
愛しきギャップを
求めて

英国に暮らして20年。いまだに日々のあらゆる場面で「へー」とか「ほー」とか「えー」とか言い続けている気がします。住んでみて初めて英国の文化と人々が、かくも奥深いものと知りました。この連載では、英国での日常におけるびっくりやドッキリ、愛すべき英国人たちの姿をご紹介したいと思います。


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チーズ大好き!

チーズ大好き!

「チーズがおいしい国」といえばフランス、というイメージだったのが、英国に住むようになって、この国のチーズの種類の豊富さとおいしさに驚いたのは、私だけではないはずです。

英国における一般スーパーの乳製品コーナーの商品の充実ぶりは日本とは比べ物になりません。特にチーズに関していえば、日本でなら輸入食材店やこだわりのチーズ専門店でしか並んでいないようなナチュラル・チーズが手頃な価格で買えるというのは、チーズ好きの日本人にとっては英国に住む喜びの一つではないでしょうか。

英国アカデミー・オブ・チーズの認定パートナー講師をしていらっしゃるマティス可奈子さんの著書「とっておきのイギリスチーズ」によれば、英国で乳加工が始まったのは紀元前4000年ごろだと推測されているそうで、この国のチーズの歴史は相当長いことが分かります。またアルチザン・チーズと呼ばれるものは700種類以上あるということで、英国人はチーズを食べるだけでなく、作ることへのこだわりも強いのだと感じます。

それにしても、このところ頭から「チーズ」のことが離れないのは、クリスマスにたくさんのチーズをいただいたせいかもしれません。英国でクリスマスを過ごした方はきっと私と同じように、クリスマス・ディナーの後にチーズボードに並んだいくつものチーズを食べたのではないでしょうか。

ちなみにチーズボードとは数種類のチーズに、英国ではチーズ・ビスケットと呼ばれるクラッカーや、ブドウなどの果物を載せたもの。なお、日本ではオードブルなどで一口大に切ったチーズをきれいな模様に並べたりして供されることがありますが、英国ではチーズボードのチーズはすべて塊のまま「どーん」と置かれます。英国人によれば、チーズを最初から小さく切ってしまったら表面が乾いてしまうし、何よりそれぞれが好きな量だけ切って食べたいから、塊でサーブする方が理にかなっているとのこと。ここには、料理のプレゼンテーションを重視する日本と、質と量にこだわる英国の違いが現れているのかもしれません。


クリスマスとチーズといえばもうひとつ。日本では考えられないことですが、クリスマス・ケーキにチェダー・チーズやランカシャー・チーズを合わせるという食べ方。私は以前、ロンドンのセント・ジョンというレストランでエクルズ・ケーキとチーズを合わせているのを見て、その食べ方を調べたときに、英国ではクリスマス・ケーキなどのフルーツ・ケーキにもチーズを合わせること初めて知りました。最初はこわごわ試してみたのですが、あまりにぴったりのマッチングで、今では我が家では家族みんながケーキ&チーズの組み合わせを楽しんでいます。もちろん、これを食べるときにカロリーのことは考えてはいけません!

 

マクギネス真美マクギネス真美
在英ライフコーチ/編集者/ライター。2003年渡英。英国の食、文化、人物、生活などについて多媒体に寄稿。ポッドキャスト「The Real You with Mamita」とVoicy「英国からの手紙」のパーソナリティー。英国人義母に習い英国料理の研究もしている。
mamimcguinness.com
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