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Sun, 22 December 2024

ベジタリアン・レストラン - 体の中からキレイになろう

古くは紀元前から、インドやギリシャで始まっていたという菜食主義。
実は英国は、菜食文化がようやく世界に広がり始めた近代に、
他の欧州諸国に先駆けてその文化を開花させたベジタリアン先進国だ。
そんな華々しい歴史を持つ英国では、通常のレストラン顔負けの、趣向を凝らしたベジタリアン・レストランがあちらこちらに点在。
色鮮やかで瑞々しい野菜に彩られたレストランで、おいしく楽しく体の中からキレイになろう!

言わずと知れたベジタリアン・レストラン
The Gate

The Gate
Soup of the Day £5
Cous-Cous Crusted Aubegine £13.75

手招くような色とりどりの花や緑に囲まれた、ぽっかりと開く小さな門。そこをくぐれば、今やロンドンで最も成功したベジタリアン・レストランとも言われる「ザ・ゲート」が現れる。祖父母がベジタリアンだったという兄弟が、インド・イラク系ユダヤ人の家庭の味を紹介しようと、21年前にオープンした。高い天井と大きな窓のおかげで屋外のように明るい店内を満たすのは、人々の笑い声と、キッチンから届くエキゾチックで芳醇な香りだ。旬の食材のうまみを引き出すのは、チリやコリアンダーを始めとする各種のスパイス。幾重にも重なるフレイバーがコクを生み、ベジタリアン料理とは思えないほど奥行きのある味わいを醸している。野菜の本来の甘みと、「食べる」という満足感を十分に得られる「本日のスープ」もお勧めの一品。絵画を描くように盛り付けられたプレートは、どれも自然の色合いが美しく、見るだけでも元気を与えてくれる。

住所 51 Queen Caroline Street W6 9QL
TEL 020 7833 0401
オープン 月〜土 12:00-14:30、18:00-22:30 日休
アクセス Hammersmith駅より徒歩10分
WEB http://thegaterestaurants.com

取材: Mariko Inoue

ミシュランの舌を唸らせたアイデア満載の高級レストラン
Vanilla Black

Vanilla Black
Yukon Gold Potato Cakes and Smoked Olive Oil Mayonnaise,
Warm Celery Panna Cotta and Blue Wensleydale Profiteroles
2 Courses £18.50(ランチのみ)

英中部ヨークで3年間店を構え、2008年に満を持してロンドンに進出した「バニラ・ブラック」は、ミシュランのお墨付き。ヘッド・シェフのアンドリューは元大学教授、パートナーでフロント係のドナは元看護師という異例の経歴の持ち主だ。彼らがベジタリアンになろうと決めたとき、「上質で高級なベジタリアン・レストランが少ない。だったら自分たちで、ハイ・クオリティーなレストランを作ればいいのではないか」と思い立ったそう。中にセロリ・ピューレが含まれ、上にはカリカリに焼かれたセロリが散りばめられた温かいセロリのパンナコッタや、スモークされたオリーブ・オイル風味のマヨネーズと抜群のハーモニーを奏でるポテト・ケーキ。そんな目新しいメニューはすべて、アンドリュー渾身のアイデアから生み出される。おいしい料理、そしてモダンなアールデコ調の美しいインテリアに、大勢の支持を獲得中。

住所 17-18 Tooks Court EC4A 1LB
TEL 020 7242 2622
オープン 月〜金 12:00-14:30、18:00-22:00 土 18:00-22:00 
日・祝休
アクセス Chancery Lane駅より徒歩3分
WEB www.vanillablack.co.uk

取材: Hitomi Ono

ビュッフェで楽しむベジタブル料理
tibits

tibits
1 Plate 354g £7.80

市内の中心を貫くリージェント・ストリートを一本奥へ入ったヘドン・ストリートは、コンセプチュアルな飲食店がひしめくエリア。中でも特に活気あふれるこちらは、スイスに本店を構えるビュッフェ・スタイルのレストランだ。上品な明るさのある店内に入るとまず目を奪われるのは、35種類に及ぶ惣菜やデザートの数々。色とりどりに輝く宝石のように並んだ光景は圧巻だ。太陽の恵みを存分に生かしたレシピは、欧州のベジタリアン・レストランの草分けと言われる、ドイツの「ヒルトル」のレシピに基づくもの。折り紙付きのその味を、「tidbit(一口のおいしい食べ物)」から取った店名通り、それぞれ少しずつ楽しみたい。白いお皿に丁寧に彩りを加え、自分だけの一皿を完成させよう。重さによって値段が決まるシステムで、ケータリングやテイクアウェーもできる。店内には子供が遊べる空間も設けられており、心遣いの深さにも感服の一店だ。

住所 12-14 Heddon Street W1B 4DA
TEL 020 7758 4110
オープン 月〜土 9:00-0:00 日 11:30-22:30
アクセス Piccadilly Circus駅から徒歩5分
WEB www.tibits.co.uk

取材: Mariko Inoue

長い歴史にも納得!良品質で安全な食事は地元民御用達
Manna Cuisine

Manna Cuisine
Basil & Cashew Cheese Croquettes £8
Roasted Garlic, Yellow Courgette & Cherry Tomato Tart £8
Summer Rolls £8
Meze(スターターとサラダから3品選択)£20

今年43周年を迎える「マンナ」は、ロンドンで最も古い歴史を持つベジタリアン・レストランの一つ。長い間、ロンドンのベジタリアン業界を先導してこられたのは、最高品質の安全な食事を探求し、顧客との対話を何より大事にしてきたからだ。閑静な住宅街に隣接しながらも、お洒落で個性的なショップが並ぶリージェンツ・パーク・ロードを一本入ったところにあり、地元民御用達のハイ・センスなレストランとなっている。オーナーのロジャーさんのお勧めは「バジルとカシュー・チーズ・コロッケ」。とろとろのチーズ・クリームにバジルでさわやかさをプラスしたクリーミーな一品だ。甘辛の唐辛子ソースとピーナッツ・バターの2つのソースが、食欲を増進させる生春巻きは食感も抜群。ドリンクは有機ワインやフェアトレードのものを用意、エコロジーへの配慮もぬかりない。夜は常連客が押し寄せすぐ満席になるので、予約したほうが無難かも。

住所 4 Erskine Road NW3 3AJ
TEL 020 7722 8028
オープン 火〜金 18:30-22:30 土・日 12:00-15:00、18:30-22:30 
月休
アクセス Chalk Farm駅より徒歩5分
WEB www.mannav.com

取材: Hitomi Ono

お待ちかねのイタリアン
Amico Bio

tibits
Gnocchi di Patate Pomodoro e Basilico £7
Piadina Integrale di Seitan £8

閑静なエリアで、ヘルシーなオーガニック・イタリアンを。歴史ある聖バーソロミュー教会の目の前に昨年の春オープンしたのは、ロンドン初のベジタリアン&ビーガン専門のイタリアン・レストランだ。まだ木の香りさえ残る店内は、クラシカルな西欧家庭風の造りとなっており、教会から神聖な空気が流れ込むように落ち着いた空間だ。店内随所に、経営者であるアミコさん一家の家族写真が飾られており、まるで親戚の家に招待されたような、親密でほっこりとした気持ちにさせてくれる。イタリア、そして日本でも働いた経験を持つというシェフのパスクワレさんは、もちろん自身もベジタリアン。料理への深い造詣を生かしながら、イタリアンにおけるベジタリアン・レシピの可能性を探求し続けている。自家農場で栽培したというオーガニック野菜をたっぷり使った日替わりメニューは、肉や魚を使ったものに引けをとらないほど、食べ応えも十分だ。

*このお店は閉店しました

住所 44 Cloth Fair EC1A 7JQ
TEL 020 7600 7778
オープン 月〜金 12:00-22:30 土 17:00-22:30 日・祝休
アクセス Barbican駅から徒歩5分
WEB www.amicobio.co.uk

取材: Mariko Inoue

教会の中でご堪能あれ
Cafe Below

Cafe Below
Lentil, Roast Garlic & Lime Soup £5.50
Twice-baked Thyme & Cashel Blue Souffle with Apple & Roast Hazelnut Salad £6
Veggie Plate £7

1989年に聖メアリー・ル・ボウ教会の地下の一角を改装し、オープン。教会の中というだけあって厳かな雰囲気を醸し出してはいるものの、フレンドリーな店員や目の前の厨房で威勢良く調理が行われる様が、温もりに満ちた空間を作り上げている。シンプルながら野菜の持ち味を最大限に生かした、栄養たっぷりの料理が自慢。フリー・レンジの卵、オーガニックのオート麦や地元の旬の食材は、選びに選んだ信頼のおける生産者から届けられている。ほとんどのメニューは日替わりだが、「ベジプレート」と「スパニッシュ・プレート」は毎日食べられるそう。自家製パンはモチモチとした弾力があり、フムスは素材の味が凝縮された味わい深い一品。オープン・テラスもあるので、晴れた日にはぜひ利用してみて。パーティーが開けるスペースでは、音楽や花のディスプレーなど特別なリクエストにも応えてくれるそう。ベジタリアン以外の料理も扱っている。

住所 St Mary-le-Bow Church, Cheapside EC2V 6AU
TEL 020 7329 0789
オープン 月〜金 7:30-21:00(ラスト・オーダー) 土・日・祝休
アクセス St Paul's/Bank駅から徒歩5分
WEB www.cafebelow.co.uk

取材: Hitomi Ono

ロー・フードで、内側から美しい身体に
Saf Kensington

Saf Kensington
Lasagna Terine £14.65

建物全体に、良質な食の香りが漂う食料品店「ホール・フーズ・マーケット」ケンジントン店。その2階に展開するフード・コートの顔となるのが、「ロー・フード」に積極的に取り組むこちらのレストラン&バーだ。ロー・フードとは、加熱温を48度以下に抑え、生きた酵素を壊さずに取る食事法のこと。自然な味わいを楽しめるといい、内側から美しい体づくりができるのだとか。各プレートにアイコンのようにあしらわれる、見た目にもかわいい天日干しトマトは、生や加熱した状態よりも甘みを感じさせる。ドライ・フルーツのようでも、チップスのようでもある独特の食感は、誰の舌にも鮮烈に焼き付くはず。せわしく感じてしまいがちなフード・コートだが、ナチュラル・テイストのインテリアと優しい日の光が、ゆったりと落ち着かせてくれる。食事の後は、オーガニック・フードをたっぷりと買って家に帰ろう。ショーディッチ店も要チェック。

*このお店は閉店しました

住所 The Barkers Building, Whole Foods Market
63 Kensington High Street W8 5SE
TEL 020 7368 4555
オープン 月〜土 11:00-22:30 日 11:00-18:30
アクセス High Street Kensington駅から徒歩5分
WEB www.safrestaurant.co.uk

取材: Mariko Inoue

気軽に立ち寄れるアットホームでリーズナブルなカフェ
Food for Thought

Food for Thought
MAIN (Black Bean Mole) & Mixed Salad £8
Summer Fruit Scrunch £4

人気ショップやカフェが立ち並ぶニール・ストリートにある「フード・フォー・ソート」。1階と地下のテーブル席は決して広くなく、こぢんまりとしているが、キッチンから立ち上る香りや白を基調にしたインテリアが、居心地の良いアットホームな空間を生み出している。毎朝マーケットに行って食材を調達してくるため、メニューは日替わり。「冷凍食品や電子レンジに頼らず、新鮮な食材を使った料理をリーズナブルに提供する」という徹底したこだわりが光っている。ヨーロピアンだけでなく、オリエンタルやアフリカンといったメニューもそろえたバラエティーに富んだラインナップに目移りしそうだ。お勧めはメイン & ミックス・サラダのセットだが、ボリュームたっぷりのサラダは単品でオーダーしても大満足しそう。季節の果実を使ったデザートも人気商品。毎日変わるメニューを楽しみに、ビジネスマンや若者が足繁く通うレストランとなっている。

*このお店は閉店しました

住所 31 Neal Street WC2H 9PR
TEL 020 7836 9072
オープン 月〜土 12:00-20:30 日・祝 12:00-17:30
アクセス Covent Garden駅より徒歩3分
WEB http://foodforthought-london.co.uk

取材: Hitomi Ono



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*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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