コーヒー・ブレイクにきちんと食べるなら
Lantana Café
店内奥の壁に描かれた大きなモノクロ・ペイントが印象的な一軒。オーストラリアにはコーヒーの質にこだわるカフェが山ほどあるので、ロンドンに出店することで人気を勝ち取ることが出来たと、豪出身のオーナーは謙虚に語る。ロースターに自ら赴き、これだ!という味に出会うまで様々な豆を混ぜ合わせて辿り着いたオリジナルのブレンドは、グアテマラとエチオピア、ブラジルという3種の豆の組み合わせ。
常時このブレンドで、エスプレッソからカプチーノまですべてのドリンクを作り出す。 一番人気はオーストラリアで定番のフラット・ホワイト。コーヒーとミルクの正しい割合を知っているとオーナーが胸を張るこちらは、クリーミーでありながら、コーヒーの引き締まったフレーバーがしっかりと残る。店頭に並ぶスイーツは店で焼かれたフレッシュ・メイド。フード・メニューも豊富で、イート・インとテイク・アウト、2つのスペースを用意しなければ回らないほどの繁盛ぶりだ。
店名 | Lantana Café |
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住所 | 13 Charlotte Place W1T 1SN |
TEL | 020 7637 3347 |
営業時間 | 月〜水 8:00-18:00、木金 8:00-21:00、土日 9:00-17:00 |
アクセス | Goodge Street 駅から徒歩3分 |
Website | www.lantanacafe.co.uk |
取材:Azusa Ogawa
近所にあったなら毎日でも
The Espresso Room
欧州最大の小児病院「グレート・オーモンド病院」の脇にある、本当に小さなカフェ。どこか北欧を思わせる、清潔で温かみのある店内は、お客さんが3人も入ればもう身動きが取れなくなってしまう程だが、外に積み木のような椅子が用意されていて、天気の良い日なら夕方まで暖かい日射しを楽しみながらコーヒーが頂ける。メルボルンで修行したという英国人バリスタのコーヒーは、きめ細かいスチーム・ミルクの入ったマイルドな味。モカも甘すぎず苦すぎず、ほっとする味わいだ。
お客さんが引きも切らずにやって来るが、手際良い親切なサービスが印象的で、イート・インの場合は日本の様に水のサービスまで。家の近所にあったらいいのに、という常連客の感想にも納得のお店だ。評判の手作りサンドイッチは、ランチ・タイムには完売してしまうので、早めの時間帯に訪れるべき。ロンドンのロースター「スクエア・マイル」の豆の挽き売りもしてくれる。250グラムで6.50ポンドから。
店名 | The Espresso Room |
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住所 | 31-35 Great Ormond Street WC1N 3HZ |
TEL | 07760 714 883 |
営業時間 | 月〜金 7:30-17:00 土日休 |
アクセス | Russell Square 駅から徒歩5分 |
Website | www.theespressoroom.com |
取材:Haruko Tanaka
選べるこだわりのコーヒーを発見
Tapped & Packed
店頭に「No.26」と書かれたカフェ。どこを探しても店名が見付からないその理由は、大事なのは名前ではなく、そこにカフェがあるということだからという。温かみのあるシンプルな内装の店内には、インパクトのあるアート作品が飾られ、忙しくても気さくに対応してくれるスタッフのおかげか、常に活気に溢れている。店内に設置されたテーブル付きのベンチ・ソファーは、一人で時間を過ごすには最適のスペース。
豆は、常時3種類あるエスプレッソのほかに、カフェイン抜きのもの、時折変わるスペシャル・ブレンド、さらに日替わりのオリジナル・ブレンドが。ドリップ・コーヒーのブレンドは季節毎に変わり、淹れる方法もフィルターを始め、エアロプレス、サイフォンから選べる本格派だ。エスプレッソには味覚を中和するためのホワイト・ティーが添えてあり、コーヒーの味わいを最大限に堪能することができる。ほっとするまろやかなカプチーノは、泡の描く模様に職人技を見る見事な逸品だ。
店名 | Tapped & Packed |
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住所 | 26 Rathbone Place W1T 1JD |
TEL | 020 7580 2163 |
営業時間 | 月〜金 8:00-19:00、土 8:00-18:00 日休 |
アクセス | Tottenham Court Road 駅から徒歩5分 |
Website | www.tappedandpacked.co.uk |
取材:Azusa Ogawa
ロンドンの「フラット・ホワイト」はここから
Flat White
近頃よく聞く「フラット・ホワイト」って何? と思われる方も少なからずおられるはず。これはオーストラリアやニュージーランドで飲まれているコーヒーのスタイルで、ベースになるエスプレッソに、その分量の約2倍のスチーム・ミルクを加えたものだ。ラテよりもミルクが若干多いとされるが、ラテと比べてミルクのきめが細かく仕上げられているため、くどい印象を与えない。
その名を店名に持つオーナーは、もちろんニュージーランド出身。ホームシックになった南半球人は皆ここに駆け込んで、故郷の味に一息つくのだとか。 細長い店内は、ソーホーという場所柄、いつも混雑しており、カフェというよりはざっくばらんなバーのような雰囲気も醸している。「トーステッド・バナナ・ブレッド」や、アボカドのスライスが載った「フムス・トースト」など、他所ではあまり見かけないフード・メニューもあるので、気になる方はトライしてみては。姉妹店として同じくソーホーに「Milk Bar」(3 Bateman Street, W1D 4AG)もある。
店名 | Flat White |
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住所 | 17 Berwick Street W1F 0PT |
TEL | 020 7734 0370 |
営業時間 | 月〜金 8:00-19:00、 土日 9:00-18:00 |
アクセス | Tottenham Court Road / Oxford Circus 駅から徒歩6分 |
取材:Haruko Tanaka
実験ラボから生まれる優しいコーヒー
Prufrock Coffee at Present
メンズ・ブティックの入口にしつらえられたカウンターでおいしいコーヒーを淹れてくれる、という型破りなスタイルで、既存のコーヒーハウスの概念を取り払ってしまったのがこのお店。バリスタ世界選手権のチャンピオンと、スウェーデン・チャンピオンの2人組によって始められたここは、椅子もソファーもないまま、口コミで行列のできるショップへと成長した。
まるで化学の実験テーブルの様な殺風景なカウンターだが、そこから生み出されるのが、ふんわり優しく後味すっきりの、キレのよいフラット・ホワイト。ハイストリート・チェーン店のコーヒーに慣れてしまった舌にはうれしい驚きだ。切り盛りするスタッフたちは、「コーヒーのプロ」というより「コーヒーおたく」と呼んだ方がしっくりきそうなコーヒー好きばかりで、「家でおいしいコーヒーを淹れるには」と熱く語ってくれたりも。そんな彼らのお勧めは、「スクエア・マイル」の豆と、日本の「ハリオ」の円錐形ドリッパーだ。
店名 | Prufrock Coffee at Present |
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住所 | 140 Shoreditch High Street E1 6JE |
TEL | 020 7033 0500 |
営業時間 | 月〜金 10:30-18:00、土 11:00-17:00、日 11:00-16:00 |
アクセス | Shoreditch High Street 駅から徒歩5分 |
Website | www.present-london.com(ブティック) www.prufrockcoffee.com |
取材:Haruko Tanaka
陽気さと、コーヒーへの真剣さが同居するカフェ
The Roastery Café
ニュージーランド人とオーストラリア人で結成されたスタッフがフレンドリーに迎えてくれる、アットホームなカフェ。英国のカフェ市場で一目置かれるオーストララシア(オーストラリア・ニュージーランド圏)・コーヒー文化は、ロンドンの中心を少し離れ、ここワンズワースの住宅街へも進出した。
オレンジとブラウンを上手に組み合わせたレトロなインテリアの店内では、オーガニック・フェアトレードの生豆を、自分たちで毎日少量ずつローストしてブレンドするというこだわりぶりだ。ブレンドは数週間おきに変わり、オリジナル・ブレンドの豆を250g 購入すると、1杯のコーヒーが無料で頂ける。 泡にソフトな円が描かれたダブル・ショットのラテは、見た目の柔らかさとは逆にパンチの効いたテイスト。ごまやオート麦を使った手作りビスケットや、家庭的なおやつとしてオーストラリアなどで親しまれている、チョコとウォール・ナッツをたっぷり載せた「アフガン・ビスケット」というスイーツなども用意されている。
*このお店は閉店しました。
店名 | The Roastery Café |
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住所 | 789 Wandsworth Road SW8 3JQ |
TEL | 020 7350 1961 |
営業時間 | 月〜金 7:30-15:30、土日 9:00-15:30 |
アクセス | Wandsworth Road 駅から徒歩7分 |
取材:Azusa Ogawa
柔らかな風味にほっとする、東ロンドンの憩いの場
Taste of Bitter Love
週末、東ロンドンのコロンビア・ロードで開かれる花市に出掛けたら、少し足を伸ばして「テイスト・オブ・ビター・ラブ」でほっこりしてみてはどうだろう。ここは、オーナーである豪出身シェフ&現役作業療法士カップルの温かい人柄が溢れる、小ぢんまりとした居心地の良いカフェ。飾らない雰囲気が好まれ、ひっきりなしに客が訪れる人気店だ。豆はご近所にある「スクエア・マイル」から季節のブレンドを調達。
人気のカプチーノは、お砂糖が入っていたの?と勘違いしてしまうほどミルクの甘味が十分に生かされた口当たりの良い豊かな味で、すべての工程にこだわっているというオーナーの言葉にも納得だ。ショー・ケースには、ボリューム満点のジューシーな手作りサンドイッチが並び、腹ペコさんも大満足。コーヒーのお供には、チョコとピーナッツ・バターがマーブル模様を描く、ころんと可愛いオリジナル・スイーツを。コーヒーに良く合う濃厚な甘みに、日々のストレスもすんなりほどけていきそうだ。
店名 | Taste of Bitter Love |
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住所 | 276 Hackney Road E2 7SJ |
営業時間 | 月〜金 7:30-16:00、土日 10:00-15:30 |
アクセス | Hoxton 駅から徒歩5分 |
website | www.tasteofbitterlove.com |
取材:Shoko Rudquist
人に知られたくないオアシス
Wild & Wood
交通量が多く一瞬見逃してしまいそうなエリアにありながら、その落ち着いた佇まいでファンも多いカフェ。もとは教会で使われていたというアンティークのベンチを配し、小さなスペースをうまく利用した店内は、近くにある大英博物館のスタッフや、オフィスで働く女性たちなどで賑わう。
豆はコベント・ガーデンにあるロースター、「モンマス・コーヒー」のものを使用。小さな黒板には「今日のお勧めコーヒー」が手書きされている。フラット・ホワイトが2ポンドと、中心街にありながら良心的なお値段なのも高ポイントだ。窓辺にはケーキやフォカッチャのサンドイッチが並び、コーヒーだけでは済ませたくない気分に。何気なく置かれたケーキは仏レストラン「ビランドリー」から、風味豊かなサンドイッチはケンジントンのベーカリー「クラークス」から毎日仕入れているそうで、まさに女子のツボをついたチョイス。濃い目に淹れた香り高いコーヒーとの相性もぴったりだ。
店名 | Wild & Wood |
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住所 | 1 New Oxford Street WC1A 1BA |
TEL | 07525 155 957 |
営業時間 | 月〜金 7:30-17:30 、土 10:00-17:30、日 10:00-15:00 |
アクセス | Tottenham Court Road / Holborn 駅から徒歩5分 |
website | www.wildandwoodcoffee.co.uk |
取材:Haruko Tanaka
調和を奏でる納得の味
Monmouth Coffee
コベント・ガーデンの北に位置する「モンマス・コーヒー」。中に入ると、コーヒーの香ばしいフレーバーに包まれる。1978年創業のここは、常時約16種類の豆を量り売りしており、豆を購入する客、持ち帰りのドリンクを待つ客が、常に列を成す人気店。カップをずらりと並べてコーヒーをドリップする様子は一種の名物パフォーマンスにもなっていて、必見だ。店は小さく、奥に用意された3つのテーブル席は合い席が普通だが、木製の壁が狭い空間を不思議と居心地良くしている。
メニューは、日替わりのフィルター・コーヒーにカフェ・オ・レ、エスプレッソ、そしてエスプレッソ・ベースにスチーム・ミルクを加えたシンプルなドリンクのみ。フレーバー・ シロップなどは扱わない代わりに、コスタリカ産サトウキビを丹念に煮詰めて仕上げたブラウン・シュガーを用意。コーヒーにパーフェクトな調和をもたらしてくれる。アイス・ドリンクも、濃厚で水っぽさのない、驚くほどバランスの良い味だ。
店名 | Monmouth Coffee |
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住所 | 27 Monmouth Street WC2H 9EU |
TEL | 020 7232 3010(オフィス) |
営業時間 | 月〜土 8:00-18:30 日休 |
アクセス | Covent Garden 駅から徒歩5分 |
website | www.monmouthcoffee.co.uk |
取材:Azusa Ogawa
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