ロンドンのテムズ河付近で毎年開かれる大規模なお祭りが、テムズ・フェスティバルだ。昨年までは週末限りのイベントだったが、今年は開催期間を10日間に拡大。プログラムの内容もより多彩になっている。ここでは新しくなったテムズ・フェスティバルの主な見所を紹介する。
http://thamesfestival.org
1513: A Ships' Opera by Richard Wilson and Zatorski + Zatorski
シップス・オペラ
歌手ではなく、様々な船の警笛や大砲の音などでオペラを上演するという非常に独創的な演目。著名現代芸術家のリチャード・ウィルソンらが演出を担当する。テムズの河口付近やO2、タワー・ブリッジ近辺でそれぞれ1幕ずつ計3幕を上演する予定。
9月14日(土)
メイン・アクトは19:45より
無料
メイン・アクトはThe Pool of London
(タワー・ブリッジとロンドン・ブリッジの間)で開催
The Deluxe River Cruise by Doug Fishbone
デラックス・リバー・クルーズ・バイ・ダグ・フィッシュボーン
ロンドンの観光名物の一つとなっているテムズ河上クルーズの特別版。米国生まれのロンドン在住アーティスト、ダグ・フィッシュボーンが「デラックス・リバー・クルーズ」と題した船上の観光案内を行う。
9月14日(土)・15日(日)
13:30、16:00
£10(子供 £8)
Westminster Pier~Tower Pier
Adrift by Hew Locke
アドリフト・バイ・ヒュー・ロック
水上で命を失った者たちを追悼するための企画。船乗りたちのための教会として知られるシティ地区の「オール・ハローズ・バイ・ザ・タワー」内に、花やアクセサリーで飾り付けをした約3.7メートル大の船を展示する。
9月6日(金)~15日(日)
月~金 8:00-18:00、土 10:00-17:00、日 10:00‐13:00
無料
All Hallows by the Tower
Byward Street, London EC3R 5BJ
The Thames (from London Bridge, Arizona to Sheerness, Canada), 2013
テムズ・バイ・レイラ・カーティス
英国人アーティストのレイラ・カーティスによる、海図やテムズ河付近の地名の語源などを素材として使った芸術作品を展示。過去には日本の地図を使ったコラージュ作品などの制作実績を持つカーティスの作品がテムズ河岸に並ぶ。
8月17日(土)~
無料
Southbank
Portrait of a River by Nikolaj Bendix Skyum Larsen
ポートレート・オブ・ア・リバー・バイ・ニコラ・ベンディックス・スカイリム・ラーセン
デンマーク生まれのビデオ・アーティストであるニコラ・ベンディックス・スカイリム・ラーセンが監修した動画を公開。漁師や船漕ぎなど、水上で働く人々の暮らしなどを追った全60章からなる映像作品を上映する。
9月13日(金)~15日(日)
10:00-22:00
無料
London Television Centre前の芝生
Kids' Choir - Voyages of Discovery
キッズ・クワイアー
ロンドン市内に通う600名以上の児童によって構成される合唱団「キッズ・クワイアー」による公演。英国で同様の音楽関連プロジェクトを多数手掛けている著名教師によって率いられた少年少女たちが、タワー・ブリッジ付近で歌のパフォーマンスを披露する。
9月15日(日)
13:00-14:00
無料
The Scoop at More London