深まる秋、ジャズの息吹も色づくフェスティバル
EFG ロンドン・ジャズ・フェスティバル
http://efglondonjazzfestival.org.uk
11月10日(金)~19日(日)の10日間にわたり、350のセッションが繰り広げられるロンドン・ジャズ・フェスティバル。25周年を迎える今年も、新進の若手からシーンを牽引する中堅、伝説の大家が集結。ジャズの過去、現在、未来を織り交ぜた、様々なリズムが街に響く。(文: Miki Yamanouchi)
開幕は名曲に乗って
Jazz Voice - Festival Opening Gala
毎年オープニングを飾り10年目になるジャズ・ボイス。その記念碑的舞台を8人のスター・シンガーが彩る。注目は、フランク・シナトラなどをカバーしたアルバムがこの日リリースされる、シンガー & ソングライターのシール。
11月10日(金)19:30
£15~65
Royal Festival Hall
Belvedere Road, London SE1 8XX
Waterloo/Embankment駅
アンニュイに、メランコリックに
Carminho sings Jobim
ポルトガルの哀歌ファド歌手のカルミーノが、ボサノバの生みの親、トン・ジョビンの名曲を歌う。ジョビンの息子と孫がバンド演奏でサポート。2カ国の独特の調べがクロスオーバーする、刺激的な一夜になりそうだ。
11月17日(金)20:00
£15~40
Barbican Hall
Silk Street, London EC2Y 8DS
Barbican/Moorgate駅
前へ前へと、弾ける鍵盤
Bigyuki + Butcher Brown + Rohey
米バークレー音楽大学を経て、ブルーノート東京でも凱旋公演を果たした日本人キーボード奏者、ビッグユキ。ヒップホップやダンスなどジャンルを超えた前衛的セッションで知られる。米国で活動する彼の音楽に触れるチャンス。
11月18日(土)20:00
£20
Rich Mix
35-47 Bethnal Green Road, London E1 6LA
Shoreditch High Street駅
聴覚と視覚が花開く感覚
On Mass with Angelique Kidjo
若手とベテラン・アーティストのコラボで新たな創造を図るイベント。今回は世界の180人の若手が、音楽はもとより、サーカスの分野からも参加。「アフリカのディーバ」と呼ばれるグラミー賞常連の歌手、キジョーと共演する。
11月12日(日)19:30
£15~17.50
Roundhouse
Chalk Farm Road, London NW1 8EH
Chalk Farm駅
熱気あふれる、ガチンコ勝負
Courtney Pine featuring Omar
今年3月の完売コンサート以来、再びタッグを組むジャズの王者とソウルの覇者。今回は作曲も共作したステージをなる期待が高まる。コートニーは10年ぶりのテナーサックス演奏となる。
11月13日(月)19:30
£15~39.50
Bridge Theatre
3 Potters Fields Park, London SE1 2SD
Tower Hill駅
ジャズの巨人を網羅する
Thelonious Monk At 100 #3
ジャズ・ピアノの巨匠セロニアス・モンクの作品すべてを、3公演に分け1日で演奏する。トリを飾るのは、1959年に行われたタウンホール・ライブの再現。名トランペッターのチャールズ・トリバーが伝説の一夜を再構築する。
11月19日(日)19:30
£22.50〜35
Cadogan Hall
5 Sloane Terrace, London SW1X 9DQ
Sloane Square駅