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自宅で楽しめる新作映画
度重なるロックダウンにより、昨今は映画館でなく自宅での映画鑑賞がもっぱら主流となってきた。大迫力のサウンドや映像体験とはまた異なり、好きなスナックを片手にリラックスした雰囲気の中で楽しめるのは新しい魅力だ。オンライン配信の鑑賞方法は作品ごとに異なるので、詳細は各ウェブサイトで確認してほしい。
1The Banishing
1930年のイングランドを舞台に、とある邸宅で次々と巻き起こる不可解な出来事とその謎を解き明かすホラー。ライナスと妻のマリアンヌは娘を連れてある町に移り住む。同地で牧師に任命されたライナスだったが、早々に幽霊の声が聞こえ始め、娘の様子が日に日におかしくなっていく……。主演は「ダウントン・アビー」でレディ・シビル・クローリーを演じたジェシカ・ブラウン・フィンドレイ。「トライアングル」など、ホラーやサスペンス映画で知られるクリストファー・スミス監督がメガホンを取った。
3月26日（金）配信 （15）97分
（Christopher Smith）
Jessica Brown Findlay, Sean Harris, John Lynch
www.vertigoreleasing.com
2Malmkrog
原題は英語で「マナー・ハウス」の意味。ルーマニア中部の広大なマナー・ハウスで繰り広げられる哲学的な会話を描いた歴史ドラマ。大地主ニコライは、友人を自宅に招待する。政治家、若い伯爵夫人、ロシアの将軍とその妻は、死と反キリスト、戦争、進歩、道徳などについて会話を楽しんでいたが、議論が白熱するにつれ、互いの立場の違いが明確になっていく。ルーマニア出身のクリスティ・プイウ監督は、本作で第70回ベルリン映画祭（2020年）から新設されたエンカウンターズ部門最優秀監督賞を受賞した。
3月26日（金）配信 201分
（Cristi Puiu）
Frédéric Schulz-Richard, Ugo Broussot, Diana Sakalauskaité
www.sovereignfilms.co.uk
3STRAY
トルコのイスタンブールで生活する野良犬を通じ、社会的ステータスや安全が確保されていないものとして生きることの意味を探るドキュメンタリー。マイケル・ムーア監督が絶賛した本作は、主人公である3匹の犬の目が捉えた、民族や階級によって不自然に分断された人間社会を描き出す。廃墟へ向かおうとにぎやかな街角を歩こうと、犬の視線は愛のない結婚生活を送る者、武器を持たない抗議者、行くあてのない難民など、常に社会的弱者の姿を映し出す。野良犬という疎外された存在を通して社会を見つめなおすきっかけをもらえる作品。
3月26日（金）配信 72分
（Elizabeth Lo）
https://dogwoof.com
