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Tue, 19 November 2024
イギリス・ロンドンのイベント紹介

注目の新作映画

ロックダウンの影響で、昨年から自宅での映画鑑賞が主流になった英国。
イングランド地域の映画館は5月17日に再開が予定されており、久しぶりに大画面での映像体験ができる日も近い。

今後はオンライン鑑賞ができる作品と映画館限定の公開作品などの混在が予想されるので、気になる作品は視聴前に各ウェブサイトで詳細を確認してほしい。

BANK JOB

BANK JOB

教育、医療、住宅の購入など、社会的な活動に欠かせない既存の債務システムをより公平な制度にする活動の一環で、ロンドン北東部ウォルサムストーに市民参加型の銀行「HSCB」(Hoe Street Central Bank)を設立したアーティストたちとその活動を追ったドキュメンタリー。「貨幣システムを理解しない限り、民間銀行の融資によって生まれる高金利の借金は止めることができない」と考えたアーティストたちが、独自の貨幣を制作・販売して4万ポンド(約620万円)を稼ぎ、地元のフード・バンクやホームレスの人々への炊き出し事業などの資金に充てた。当然の様に存在する経済システムの一端を理解するきっかけとなりそうな作品だ。

上映の詳細はウェブサイトを参照
(PG)87分
(Daniel Edelstyn, Hilary Powell)
Daniel Edelstyn, Hilary Powell
https://bankjob.pictures

The 8th

宗教上の理由で、長年中絶が刑罰の対象とされていたアイルランド。1983年、妊婦の生命に関わる事態のみ中絶ができる「憲法修正第8条」が住民投票によって成立したものの、2018年に同条項が廃止されるまで人工妊娠中絶は事実上禁止されており、女性たちは中絶手術や中絶ピルを得るために英国へ渡航しなければならなかった。本作は、女性の地位や胎児の権利など、さまざまな問題と向き合い、廃止へ向けたキャンペーンを推進した女性運動家たちの活躍を記録したドキュメンタリー。

上映の詳細はウェブサイトを参照
(12)94分
(Aideen Kane, Lucy Kennedy, Maeve O'Boyle)
Ailbhe Smyth, Andrea Horan
https://the8thfilm.com

The Human Factor

アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門のノミネート経験を持つ、イスラエル出身のドロール· モレの最新作。約30年にわたって中東和平問題に関わった米交渉担当者たちにスポットライトを当てた作品だ。仲介役として中立の立場を保ちつつも、当事者たちの利益を冷静に分析し、交渉を進めていくという失敗の許されない役割を担っていた当時の交渉人たちが、それぞれに抱えていた想いや個人的な体験を、当時を振り返りながら語る。歴史の側面をユニークな視点から切り取ったドキュメンタリー。

5月21日(金)公開(劇場のみ)
(15)108分
(Dror Moreh)
Dennis Ross, Martin Indyk, Gamal Helal
https://dogwoof.com

My New York Year

時は1990年代のニューヨーク。大学を卒業したばかりのジョアンナは、かの有名な小説家J·D· サリンジャーの著作権エージェントで働くマーガレットのもとにアシスタントとして就職する。ジョアンナの仕事はサリンジャー宛てのファン· レターに定型の返事を出すことだったが、送り主の身の上を手紙で知っていくうちに、一人ひとりに合わせた丁寧な返事を書き始めることに。シガニー· ウィーヴァーが演じるマーガレットは典型的な上司として描かれているが、ウィットに富んだセリフが多く目が離せない。

5月21日(金)公開(劇場のみ)
(15)101分
(Philippe Falardeau)
Margaret Qualley, Sigourney Weaver, Douglas Booth
www.vertigoreleasing.com

 

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