日本の過労死問題
Japanese firm fined token sum after woman died from overwork
日本の企業、女性社員の過労死に形ばかりの罰金を科される
「ガーディアン」誌 10月6日
「ガーディアン」紙(電子版)は6日、同日に広告大手の電通が違法残業問題で罰金50万円の判決を下された件と、NHKの記者、佐戸未和さんの過労死が公表された件を合わせて報じた。
同記事は、当時社員だった高橋まつりさんが過労自殺したことを受けて労働基準法違反に問われていた電通が科された50万円という罰金を「形ばかりの金額」と表現。一方で、高橋さんの弁護士はこの判決が「歴史的」なものであり、「企業が罰を受けたのは非常に意味があること」と述べたとも報じた。
記事はまた、4日に明らかになったNHKの記者、佐戸未和さんの過労死に関しても言及。4年前に亡くなった佐戸さんは、月159時間に及ぶ時間外労働の末に2013年、心不全を起こして死去したとするNHKの発表を紹介するとともに、厚生労働省が6日に公表した「過労死等防止対策白書」に記されている日本の過労死の現状についても述べている。
Japan rules out intercepting North Korean missile tests
日本、北朝鮮のミサイル実験に対し迎撃の可能性を否定
「フィナンシャル・タイムズ」紙 10月3日
「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は3日、小野寺五典防衛相が北朝鮮の弾道ミサイルについて日本の領域を脅かさない限りは迎撃しないと示唆したと伝えた。
記事によると、米分析者からはミサイルを迎撃し北朝鮮への圧力を強めるべきとの声も上がっているが、同相は最近2 回、北朝鮮がミサイルを発射した際は太平洋に落下すると推定されたため撃ち落とさなかったと説明。記事は同相の発言は日本の平和憲法がもたらす複雑さを強調しているとした。
Mannequins do not cast ballots
マネキン人形は投票できない
「エコノミスト」紙 10月5日
「エコノミスト」誌は5日、人口減対策を求めている日本の有権者たちが、衆議院選挙のキャンペーンに失望している様子を福岡から伝える記事を掲載した。
同記事は、九州の人口が2040年までに19%減少すると予測されていると説明。北九州の村の中には人口減が著しく、活気があるように見せ掛けるためにマネキン人形を飾っているところもあるとした。記事はまた、草の根レベルでの対策が必要であると主張する人たちもいると報じている。
Why Japan dominates the puzzle world
なぜ日本はパズル業界を支配しているのか
「ガーディアン」紙 10月10日
「ガーディアン」紙(電子版)は10日、日本には英国で知られざるペンシル・パズルが数百個もあるとし、日本が世界のパズル市場で優位に立っている理由を探る記事を掲載した。
同記事は、 海外ではコンピューターを用いて作るパズルを日本では手作りする「職人」が数百人もいると説明。また、数独やカックロなどは元々米国で生まれたものだが、日本のパズル雑誌「ニコリ」がより洗練したものに生まれ変わらせた上で名前を変えたとした。
The world’s unluckiest band
世界で最も運の悪いバンド
「タイムズ」紙 10月13日
「タイムズ」紙(電子版)は13日、日本のロック・バンド「X JAPAN(エックス・ジャパン)」のYOSHIKIやToshlにインタビューしつつ同バンドの軌跡をたどる記事を掲載した。
記者はYOSHIKIの子供時代を振り返りながら彼がロック音楽に目覚めたきっかけを説明。また、ギタリストのHIDEや元メンバーTAIJIの死、ボーカルのToshlの宗教問題などを経てバンドが再結成され、今年ロンドンのウェンブリー・アリーナで行われたコンサートは完売したと述べた。
Woman shares photos of amazing hospital food she was served in Japan
素晴らしい病院食の写真を女性が共有
「デーリー・テレグラフ」 10月9日
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) は9日、日本の病院で出産のために入院していた女性がソーシャル・メディアにアップした病院食の写真が反響を呼んでいると報じた。記事は、「素晴らしい料理」の写真を見た人々が、入院しているのは公立病院なのか、私立病院なのかと疑問を呈し、女性が入院費は国民健康保険でまかなわれると答えたとしている。