「エコノミスト」誌は7月5日発行号において、日本の大衆文化が徐々に国粋主義思想に影響を受け始めているとする記事を掲載した。
同誌は、日本の数組のバンドが韓国や中国との領土問題に関する歌を作っているほか、一年で最も高い人気を集めた映画が戦時中の神風特攻隊を賛美する作品だった、などと指摘。日本の教科書において戦時中の歴史はわずか数ページで説明されているにすぎず、現代の日本の若者たちは保守的な評論家である小林よしのりの漫画などから戦争について学んでいるとした。
また、これまで日本の大衆文化は必ずしも国粋主義に影響を受けていたわけではなく、小説家はひるむことなく戦時中の過ちを見つめていたとの説を展開。しかし国粋主義者である安倍首相の政権下においては、教育委員会が広島の原爆について描いた反戦漫画「はだしのゲン」を学校の図書室から撤去するよう要請するなど、「内省」が「拒絶」へと変わったと論じている。
Fri, 13 December 2024