ホーム・オフィスの関係者は、今回の逮捕がバイロン社の協力のもとに行われたと認めた。逮捕者が出た7月4日はバイロン社のトレーニング・デーで、多くの従業員がロンドンで開催されたミーティングに参加。しかしこれは、違法労働をしている従業員を捕まえやすいよう、同社がホーム・オフィスのために設定した偽のミーティングだったという一部報道もある。これにより35人の従業員が一斉に検挙され、後日強制送還されるという。違法労働をしていた従業員はブラジル、アルバニア、エジプト、ネパールの4カ国出身。
今回ホーム・オフィスに協力したバイロン社にお咎(とが)めはなし。「メトロ」紙は、バイロン社の経営陣が「各自の不正行為のために罰金を払っていたら、破産してしまう」と言うのを聞いたミーティング参加者の話などを挙げている。現在、同社の対応を知った人々の間に怒りが広がり、ツイッターを通じて不買運動#boycottbyronが呼び掛けられ、店舗前でのデモなども計画されている。