(12月25日 時事)国営ベトナム通信によると、在英ベトナム貿易事務所のホアン・レ・ハン一等書記官は、ベトナム製品が英国で着実に存在感を増していると述べた。要求が厳しい英市場にあって、ベトナムからの輸出は2021年以降、着実に伸びている。
ベトナム統計総局のデータによると、24年1~11月のベトナムと英国間の貿易額は前年同期比18.1%増加し、77億ドル(約1兆2100億円)を超えた。ベトナムの貿易黒字は21.4%増の61億ドル超だった。
主要な輸出はコンピューター・電子機器・部品が118.6%増、果物・野菜が50.7%増などと、大幅に伸びた。
衣料・靴から工具、電子製品、食料に至るまで、多くのベトナム製品が老舗小売りチェーンに進出している。ベトナム製ファッション製品は、衣料品シェア最大のマークス・アンド・スペンサーなどで、食料品はテスコやセインズベリーズなどで買えるようになった。高級アウトレットやアジア系スーパーでも広く売られている。
ハン一等書記官は、英国でベトナム製品の人気が高まりつつあり、ニッチ市場を形成しつつあると指摘した。また、過去3年間のベトナムからの輸出のうち、特に農産物の力強い伸びは英ベトナム自由貿易協定(UKVFTA)で果物や野菜の関税が94%削減されたことが要因だと語った。
同書記官はUKVFTAとベトナムの力強い経済成長に後押しされ、2国間貿易が継続的に成長することを楽観しており、英国が最近、環太平洋連携協定(TPP)に加盟したことで、輸出機会がさらに広がったと期待する。
Thu, 26 December 2024