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Sat, 26 July 2025

英国発ニュース

ロンドン証取、24時間取引導入を検討―時間外取引の需要増加

(ロンドン 7月22日 時事)ロンドン証券取引所グループ(LSEG)が24時間取引導入を含む取引時間の延長を検討していることが明らかになった。個人投資家などによる営業時間外の取引需要が高まるなか、世界中の投資家による英企業への持続可能な投資機会の拡大となるかが焦点。英紙「フィナンシャル・タイムズ」(電子版)が20日報じた。

ロンドン市場では、英国の欧州連合(EU)離脱以降、新規上場企業が減少する一方、主要な上場先を米国市場に変更する企業が増えており、地盤沈下が懸念されている。英政府はこうした状況を改善すべく、上場企業の誘致に向けた取り組みを強化。取引機会の拡大は喫緊の課題となっている。

同紙が関係者の話として伝えたところによると、LSEGは取引時間延長の実現可能性を巡り、必要な技術や規制上の問題、重複上場企業への影響など幅広く議論している。一方、別の関係者は、新製品やサービスの開発に関する幅広い議論の一環だと述べたという。

LSEGが検討を進める背景には、米国の多くの証券取引所で取引時間延長に向けた取り組みが進んでいることがある。ニューヨーク証券取引所は昨年10月、時間外取引を延長して1日22時間取引できるようにする計画を発表。米証券取引所ナスダックは今年3月、株式の24時間取引の導入方針を示した。

同紙によると、これら取引所による米証券取引委員会(SEC)への24時間取引の承認申請がここ数カ月間で急増した。ただ、流動性の低い夜間の取引に懸念を抱く機関投資家は多い。取引所は不正行為への対応や投資家保護など対応すべき課題が山積しており、実現には時間を要するとの見方もある。
 
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