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Mon, 23 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

サッカーの ワールド・カップ(W杯) ブラジル大会が開幕

The Times
「タイムズ」紙 6月12日

これまでになく重要な大会に

クラブ単位で競い合う欧州チャンピオンズ・リーグの終盤戦の方が、W杯よりもレベルが高いということをもはや否定できない状況にある。さらには最近報じられた国際サッカー連盟の汚職が「W杯は世界最高のサッカー大会ではない」との印象をより強めた。110億ドル(約1兆円)もの開催費用をめぐる問題もある。ただ、美しいサッカーが披露されればW杯は成功する。これほど問題だらけのW杯はかつてなかった。だからこそ、今大会はこれまでになく重要なのである。


The Guardian
「ガーディアン」紙 6月12日

W杯開催権は大陸に与えるべき

世界規模のサッカー大会を世界中で行うという考え方は正しいが、その方法論が間違っている。過去には日本と韓国でW杯を共同開催した例もある。そもそもブラジル大会でイングランド対イタリア戦が行われる街マナウスは、サンパウロから2600キロも離れており、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの首都の方が近い。W杯の開催権は国ではなく、大陸ごとに与えられるべきだ。費用を分散させ、汚職の誘因を減らし、栄光を分かち合うことができるのだから。


The Independent on Sunday
「インディペンデント・オン・サンデー」紙 6月8日

試しに信じてみようではないか

イングランド人は自国の代表が勝つわけがないという展望にある意味で酔っているが、実はひそかに小さな希望を抱いてもいる。過去の痛い経験の賜物だ。世界レベルの選手が4、5人いると思っていたらそんな選手はいなかった、守りに守った揚げ句に幸運にも0対0の引き分け試合を繰り返す、問題は外国人監督がいないことなのかそれともいることなのか云々。しかし、本紙は楽観的な新聞である。試しに信じてみようではないか。何が起こるか分からないのだから。


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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