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Mon, 23 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

ジョンソン・ロンドン市長が 国政選挙へ立候補表明

The Daily Telegraph
「デーリー・テレグラフ」紙 8月7日

有権者は勇気を得るはず

ジョンソン・ロンドン市長は多才だ。彼は金融街シティを擁護し、世界的な大都市としてのロンドンの地位を確保できる有能な行政官である。また彼の非凡なコミュニケーション能力は、保守党支持者ではない有権者の心をもつかむ。既に彼は演説を通して、英国独立党が保守党に突きつけた脅威を排除しようとする気概を持つことを示した。両党の間で揺れ動く有権者は、欧州連合(EU)との関係がどうなろうと英国は発展するという彼の発言から勇気を得るはずだ。


The Guardian
「ガーディアン」紙 8月6日

彼は裸の王様かもしれない

恥知らずなまでに積極的に観客のために演じてみせるというジョンソン市長の強みは、不安を感じさせる部分でもある。今回彼は、英国がEUを脱退する可能性を認める演説において総選挙に出馬する意思を発表した。ジョンソン市長は、果たして重要な問題にきちんと対処することができるのだろうか。保守派は彼に何を求めるかをはっきりさせなければならない。彼はたくさんの公約を叶えてくれるかもしれないが、彼の正体が裸の王様である可能性もある。


The Independent
「インディペンデント」紙 8月6日

ロンドン市民に対する侮辱

ワルシ外務省上級国務相が辞任した直後であると同時にキャメロン首相の海外休暇中に総選挙への出馬を表明するとは、政治小説の世界の出来事のようだ。ロンドン市長としてのフルタイムでの重要な職務と総選挙への出馬を同時進行で行うなど、ロンドン市民に対する侮辱である。しかも彼は首相になることを夢見ているかもしれないのだ。余暇の時間を使ってこの偉大な世界的都市の面倒をみることができると思っているに違いないが、その考えは間違っている。


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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