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Sun, 22 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

スタッフのつぶやき 2 May 2019 vol.1530

2 May 2019 vol.1530

“徒”

本誌が発行されるころには、日本は元号が平成から令和に変わっていることでしょう。これで私の生まれた昭和は名実と共に過去のものになってしまいました。先日何かのウェブサイトを見ていたら「昭和時代」という文字を見つけ驚愕しました。明治時代、大正時代は聞き慣れていますが、まさか昭和時代という言葉が生まれていたとは……。日本にいる父親からたまにメールが届くのですが、昨日は「令和、令和と皆が騒いでいる」ときました。「ゴールデンウィークで10連休だが、毎日が休みの俺らには関係ない」と全体的に不機嫌なノリ。昭和生まれゆえにどこか疎外感を感じているのかもしれません。(徒)

“葛”

今回の特集はマンガ展。日本のマンガが大英博物館を乗っ取る(?)日が来るなんて、としみじみ感じ入ってしまいました。マンガに対する考え方は人それぞれだと思いますが、私にとってマンガは、名言だらけのバイブルのようなもの。そんな身近なものが展覧会のテーマになるのだと思うと胸熱ですし、企画に取り組む人々の情熱にただただ頭が下がります。そういえばこの間昔読んでいたマンガを偶然目にする機会があったのですが、当時1番嫌いだったキャラが、時を越えて最も良いキャラに見えたのは驚きでした。そのおかげでまるで新作のように読めたので、久しく読んでいないマンガがある方は再読を激しくオススメします。(葛)

潜

イースターの週末を利用して、アムステルダムに行ってきました。一時帰国の際の乗り換えでアムステルダムの空港自体はよく利用していますが、実際に街に降り立つのは初めてでした。運河沿いの街並みの美しさと自転車に乗る人の多さに圧倒されましたが、街全体のリラックスした雰囲気と、ほぼ100%英語が通じる快適さ、またインフラも完璧に整備されており、とても住みやすそうな街でした。ブレグジットで揺れる英国ですが、離脱後のEUの拠点としてアムステルダムを選ぶ企業も多いとか。私自身は英国を離脱する予定は今のところありませんが、アムステルダムには頻繁に遊びに行きたいなと思いました。(潜)

紅

食コラム「英国の口福を探して」のイラストを描きだしてからはや数年。英国料理はシンプルなのが魅力なのですが、色味に欠けるので茶系の色鉛筆ばかりが減っていくということを以前ここで書いたことがあります。そろそろ定番料理やデザートは網羅したのではないか? と思っていたら、最近英国生まれの調味料やお菓子などの商品もちらほら紹介されるように。商品のパッケージはカラフルなものが多く、イラストに原色を使うようになったので色鉛筆の減り具合のバランスが取れてきたような気も……。英国の食の奥深さと面白さがよく分かるマクギネス真美さんのコラム、もうすぐ記念すべき100回を迎えます!(紅)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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