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Fri, 22 November 2024
バスカー土門の人生相談

土門秀明(どもんひであき)
山形県酒田市出身。バブルガム・ブラザーズのギタリストとして活躍後、渡英。2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可証(バスキング・ライセンス) を取得。著書に「地下鉄のギタリストBusking in London」(水曜社)がある。入魂のソロアルバム「From the Underground」 、ライブアルバム「Live in Tube」 も絶賛発売中。2012年5月より「地下鉄のギタリスト 第2章 激闘編」として未発表日記、爆笑ボツネタブログを開設!www.domon.co.uk

You Can't Catch Me by Chuck Berry

Dear ドモンさん
日本の一部のロック・ミュージシャンたちは、英国のロック音楽を、「パクリ」と言ってもいいぐらいに真似た作品を自作として発表しています。日本ではそうした行為は「オマージュ」と解釈されているようですが、そんなこと許されていいのでしょうか。

回答

あのー、ビートルズやクイーンだってパクってますけど。

ビートルズの場合はかなりの数のインタビューが残っているので検証しやすいのですが、ジョンもポールも屈託なく「あー、あの曲はアレから頂いたよ」とか言ってますよ。私ビートルズの大ファンなので、肩持つわけじゃありませんが、元ネタに彼らのフレーバーを振り掛けて、さらに魅力的な楽曲に仕上げている感はあります。それも才能のうちですかね。それと彼ら賢いので、著作権切れの古い曲や、クラシックからも結構パクってますよ。あとトラブって法廷外で示談に持ち込んでるケースも多々あります。

ま、どちらにしても彼らセンスが良いんです。あなたがいう日本の一部のロック・ミュージシャンってのは、パクるにしてもセンスが無いんですよ。「こりゃ、あんまりだ!」ってのが多いと、◯'zみたいに叩かれちゃいますね。あくまで私感ですが、山下達郎や桑田佳祐なんかは、センス良いと思いますよ。昔、よく達郎のラジオ番組聴いてましたが、「誰それの何年のアルバムの何曲目を参考にしました」なんて解説付きで自曲を紹介してました。達郎も桑田も相当量の音楽を聴いて研究してますねえ……。

そんなあなたに
You Can't Catch Me
by Chuck Berry

聴いてもらえば分かりますが、出だしがもろビートルズの「Come Together」です(汗)。最初にポールが似ていることを指摘したが、ジョンもうすうす分かってたらしい。後にジョンが影響を受けたことを公に認めたため、著作権侵害で裁判になっている。芸術関係でパクリ疑惑は常だと思うので、最終的には自分の判断で良し悪しを見極めてくれい!



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