Penelope(2006 / 英・米)
ペネロピ
魔女の呪いでブタの鼻と耳を持って生まれた、ウィルハーン家の一人娘ペネロピ。 呪いをとくには、名家出身の男性との結婚しかないと母は言うが……。
監督 | Mark Palansky |
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出演 | Christina Ricci, James McAvoy, Catherine O'Haraほか |
ロケ地 | Crown and Sceptre |
アクセス | 地下鉄Goodge Street駅から徒歩 |
- 今週は、ロマンティック・ファンタジー・コメディーとでも言ったらいいんでしょうか、女性好みのとっても可愛らしい映画です。そんなわけで、最近、新しい彼ができて幸せいっぱい恋愛真っ最中のサユリさんに、再びご登場願ったわけですけれども。
- ウフッ、どうもーこんにちは♥
- うわ、なんかツヤツヤしてますね。
- やだぁ、タロウくんってば♥
- ウザいんで「♥」とか、いちいち付けるのやめてください。そんなことより「ペネロピ」です。ウィルハーン家の人々は米国英語を喋りまくってるのに、物語の舞台は英国。まあ、このどっちとも付かない感じが寓話的要素を高めているとも言えますが。
- そこでさっそくロケ地の話ですが、ロンドンでよく映画のロケに使われる、Smithfieldの「Farmiloe Building」が本作でも使用されています。僕が確認できたのは、前半にラリーが駆け込む警察署と、中盤でペネロピが泊まるホテルの2カ所です。
- 同じくロケ地によく使われるPrimrose Hillもお目見えしてますね。ペネロピが公衆電話から電話するシーンはPrimrose Hillから延びているAinger Roadのあたりです。
- しかも英国が舞台だけに英国出身の俳優も多数出演しています。ジェームズ・マカヴォイ、ニック・フロスト、バーン・ゴーマン……。ラッセル・ブランドもチョイ役で出てましたね。マカヴォイとの絡みがどうもしっくりこなくて可笑しかったです。
- この映画のジェームズ・マカヴォイは、いつもに増してステキだわ〜♥
- だから「♥」はヤメロって言っただろ。ちなみに僕は何と言ってもニック・フロストが好きですね。ほんのちょっとの出演でも、彼の姿を見ると何かニヤケちゃいます。
- いろんな映画で主役を張っているリース・ウィザースプーンが、これまたちょこっと出演しているのが印象的ですよね。と思ったら実は彼女、製作も務めていました。ペネロピ役にクリスティーナ・リッチを指名したのも彼女らしいですね。
- 生まれてこのかた外の世界を見たことがないペネロピを、さりげなく助ける姉御肌のアニー役がハマってたわ。
- ペネロピとアニーが出会う「Cloverdilly」は、マカヴォイ扮するマックスもといジョニーがペネロピに教えたパブですが、ここはロンドンのGoodge Street近く、Great Titchfield Street にある「Crown and Sceptre」ですね。
- ペネロピが自由を謳歌する象徴的なシーンね。そうそう、夜の街を徘徊するシーンでは、Piccadilly Circus〜Regent Street界隈も写っていたわね。それにしても、娘の悲劇を嘆くあまりにノイローゼ気味になっている強烈なママのもとで、あんなにおっとり素直に育つなんて……さすが豚っ鼻少女ペネロピ。
- ぶ、豚っ鼻って……色ボケでキャラ変わってませんか、サユリさん。ところでペネロピがママに軟禁されていたあのお屋敷のロケ地は、サリー州のCobham近くにあるFoxwarren Park Estateの建物ですね。
- あのお屋敷の内装がまた、ちょっぴり非現実というか、アーティスティックで童話的なのよね。チェスターフィールドのソファがドーンと置いてあったりして、いかにも英国的だし。子供の頃のペネロピのお部屋や、バスルームも可愛くて大好き。英国風のインテリアや小道具が好きな人は、それだけで見る価値アリじゃないかしら。
「ありのままの自分を受け入れる」っていう、普遍的なコンプレックス克服物語をファンタジックに描いた愛らしい作品ね。意外と男性にも人気みたいよ(私の彼も好きなの♥)。一つだけ言いたいのは、ペネロピの豚っ鼻がさほど醜くなくて、それどころか可愛いってことなのよね。クリスティーナ・リッチの顔に似合い過ぎ。呪いがとけて普通の鼻になっちゃったら、むしろ何か物足りない感じさえしちゃったわ。
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