ペイパルからシッキーまで
地鶏ならぬ自撮り流行り
ペイパル・セルフィーで話題沸騰の
ローマ法王 フランシスコ(写真上)と
ひんしゅく買ったオバマ米大統領(同下)
「セルフィー(selfie)」が、昨年度の英版流行語大賞「今年の言葉2013」に輝いた。英語辞典で有名なオックスフォード大学出版局が毎月、インターネット上に飛び交う英単語約1億5000万語を収集して分析。その結果、冒頭の「セルフィー」の使用頻度が、1年前に比べて1万7000パーセント増となり、昨年最も注目を集めた英語の新語であることが分かった。
「?」な方にご説明。セルフィーとは、スマホやパソコン内臓のカメラで自分を撮影し、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアップしたものを指す。僅差で落選の「トゥワーク(twerk)」は、下半身を挑発的に振り動かすヒップホップ・ダンスの一種。歌手マイリー・サイラスがMTV大賞授賞式で、デュエット相手の股間の前に四つ ん這いになってお尻を押し付けながらトゥワークして物議を醸すと同時に、パーッと世界中に広まった。
とにかく、猫も杓子ものセルフィー流行り。一般人はもとより、たいがいの有名人がセルフィっている。なかでも、ローマ法王フランシスコが10代の若者たちからのリクエストで一緒に撮った史上初、人呼んで「Papal(ペイパル)selfie」は大きな話題に。
ほかに騒動を巻き起こしたのは、キャメロン首相の妻サマンサの妹が、自身の結婚式の朝に「ベッドで熟睡する首相」を背景に撮ったセルフィー(情事の後のように見えなくもない)。ネルソン・マンデラ氏追悼式では、デンマークのシュミット首相を真ん中にキャメロン首相、オバマ米大統領がセルフィっているところを撮られて「不謹慎では?」と批判された。
最近目につくのは、歌手ジャスティン・ビーバーやリリー・アレン、巨乳タレントのケリー・ブルック、サッカーのルーニー選手などが風邪や怪我でベッドに横たわって弱っているsicky(シッキー)なもの。人気取りにはハッピー・セルフィーより憐憫セルフィー!?