THE TIMES
フェデラーは別格
Federer has no equal
史上最も偉大な選手に負けての準優勝なのだから、アンディ・マリーは偉業を成し遂げたと言ってよい。決勝に進出できなかった選手は126人もいる。準優勝を失敗と呼ぶのであれば、多くの選手はその失敗を喜んで受け入れるだろう。ロジャー・フェデラーに匹敵する選手などいない。彼はあまりに多く勝ち過ぎて、今や優勝を決めると、スポンサー企業から提供された最新型の腕時計を装着し、優勝トロフィーを掲げての記念撮影に臨むという作業を機械的に行うようになっている。(7月9日)
The Guardian
マリー? いやマーレー
His name?
Marray
ある勇敢な英国人選手が76年の敗北の歴史に終止符を打った。彼の名前はマーレー。マリーの間違いではない。英北部ヨークシャー出身のジョン・マーレーは、オランダのフレディ・ニールセンとペアを組んでウィンブルドン選手権に臨み、男子ダブルスの覇者となったのである。英国人が男子ダブルスの王者となるのは、フレッド・ペリーが男子シングルスで優勝を果たしたのと同じ1936年以来。マーレーという名の王者がいるのだから、マリーが王者でなくても別に良いのではないか。(7月9日)
Independent
不名誉などない
There was no disgrace in defeat
決勝に敗れた後、マリーは涙を止めどなく流した。彼の敗戦を持ってして、私たちは初めてあの気難しいスコットランド人の心のうちを垣間見ることができたということか。感情を露わにしたその姿は、最後までマリーの勝利を信じていたファンたちの痛みを少しは和らげたであろう。世界中から敬意を集める選手と対峙して敗れたのだから不名誉などない。今大会を通じてマリーは素晴らしい活躍を見せた。我々は、彼を失望の目で見つめるのではなく、成功者として評価すべきだ。(7月9日)