18 October 2012 vol.1373
今号で編集しながら気になってしまったのが、5ページの「英国における日本報道」にある「日本人に比べて英国人は急ぎ過ぎている」と主張する「デーリー・テレグラフ」紙の記事。誌面の都合で全文は紹介できないのですが、元の記事には「(日本から)ヒースロー空港に戻ってきた途端、生活が急に慌しくなってひっくり返りそうになった」なんて記述もあります。在英邦人の皆様の中にはこの見方に同意できる人ってそんなに多くないのではないかと想像するのですが、いかがですか。私は日本人の方がせっかちな気がするんですが。少なくともヒースローに戻ったくらいでひっくり返らないでほしい。(籠)
※ 記事はこちらのeBookから1373号をご覧下さい。
眠りが浅い私は、毎日必ずいくつかの夢を見ます。支離滅裂でとりとめのないものがほとんどなのですが、例外的に昔から何度も何度も安眠を妨げる、嫌な夢があります。大学の卒論に追われる夢です。実際の卒論執筆時には、ぎりぎりになって取り組むという悪い癖が出たものの、正直それほど追い詰められた覚えはないのですが、いまだに仕事が詰まっているときなど、卒論のデータが入っているパソコンがクラッシュした、製本屋が火事になった、教授が私の卒論をめくったらすべて白紙だった、など、あらゆるバリエーションで私を苦しめるのです。一体この夢は、私に何を訴えかけているのでしょう。(月)
仕事中のカフェイン補給にやはりコーヒーは欠かせません。ハイストリート・チェーンのものではない、おいしい本物のコーヒーを探すんだと以前この欄で書いたような気がするのですが、もうそれは昔のこと。今では弊社半径1キロ以内のチェーン店で、お店の人が私の顔を見るなりすぐ「ショート・ブラック?」もしくは「ブラック・フィルター?」「トール・アメリカーノ?」と各店の呼び名に則したブラック・コーヒーを出してくるまでになりました。そんな風に店員さんを鍛えるつもりは毛頭ありませんでしたが、こうなったら、次は入店しただけでさっと出てくるように教育してみようかとひそかに思っています。(徒)
芸術の秋です。10月初旬にはジャズ・ピアニストの上原ひろみ氏のライブがロンドンで行われました。またロンドン・フィルム・フェスティバルでは西川美和氏や蜷川実花氏といった日本人監督の作品が上映され、ロンドン随一の現代美術館であるテート・モダンでは写真家の森山大道氏の作品展が開かれています。寒さが深まる11月には歌手のさかいゆう氏のコンサートが、12月には前号でインタビュー記事を掲載したギタリストの布袋寅泰氏のライブが開催。芸術の季節とは、日本人アーティストの方々と触れ合う機会が増える季節でもあるのです。日本人アーティストよ、ロンドンから世界に羽ばたけ!(嘩)