マイナス10度を下回る寒波で空港も一時閉鎖になったある週末。イングランドで最も高地にある宿泊施設付きパブ「タン・ヒル・イン」では、雪嵐で近隣の道路が閉鎖し車両も凍り付き、移動が不可能になった客とスタッフがパブで数日過ごすことに。店には40人分の食料1カ月分が備蓄してあったものの、すぐにソーセージが底をつき、続いて赤ワインのマルベックも姿を消した。
真夏のオーストラリアから来た客は、生まれて初めて雪を見て感動したものの、ソーセージがなくなり完璧なイングリッシュ・ブレックファストが食せないことを嘆いた。おまけにロンドンで「ハリー・ポッター」の舞台を観るはずが、ほかの客とトランプをして何日か過ごすはめになったとのことだ。パブのスタッフに至っては滞在客のために日夜働きづめだったとか。
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