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Wed, 05 February 2025

英国発ニュース

名門「紳士クラブ」、女性入会否決―男性社交場、分かれる対応

(ロンドン 2月1日 時事)世界的に性差別の解消が叫ばれるなか、英国のエリート男性が集う「紳士クラブ」が、女性に門戸を開くかどうかの選択を迫られている。女性を受け入れるクラブが相次ぐ一方、ロンドンの名門「サビル・クラブ」はこのほど行われた総会で却下。伝統と変化それぞれを求める声のはざまで、存続に向け対応に苦慮している。

紳士クラブはダイニング・ルームやバー、図書室、ビリヤード・ルームなどの娯楽設備を備える会員制の社交場で、19世紀に多くの名門クラブが生まれた。入会には厳しい審査が必要で、長らくメンバーを男性に限ってきた。

昨年3月、1831年に設立されたロンドンの名門「ギャリック・クラブ」の門外不出の会員リストが明るみに。本来は多様性を推進する立場の政界や法曹界、ジャーナリストらが名を連ねていたことから、閉鎖性への批判が一気に高まった。

矢面に立たされた同クラブは昨年5月、女性会員の受け入れを決定。140年の歴史を持つロンドンの「フライフィッシャーズ・クラブ」も続いたことから、サビル・クラブの対応が注目されていた。

英紙「ガーディアン」などによると、サビル・クラブは1868年に作家や芸術家らによって創立され、現会員数は1000人を超える。今年1月28日に開かれた総会では、クラブ規則の「18歳以上の男性で構成される」という条項について、女性加入に道を開くための「男性」を「人」に置き換えるなどの動議が提案された。

反対の会員は、女性が入会すると「バーの活気や仲間意識」が損なわれると主張。出席会員の約53%が規則改正を拒否した。一方、この結果に抗議して、数人が退会したという。
 

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