(ロンドン 8月19日 時事)政府は18日、欧州連合(EU)からの生きた動物の輸入と、アイルランドからの特定の動物・植物製品の輸入に関する追加の国境検査の導入を一時停止し、貿易を円滑化すると発表した。規制の簡素化により、企業の負担となっていた時間とコストの削減を図る。
英EU間の新たな衛生植物検疫(SPA)協定締結に先立つ措置。高い食品基準を維持しながら、書類手続きを削減し、通常の国境検査を廃止する。政府によると、協定が締結されればこれらの検査は不要になる。
英国とEUは5月にまとめた貿易協力協定の大幅見直しで、SPS分野での共通の枠組みの構築を目指すことで合意した。英EU間の植物・動物製品の輸送における通常の国境検査を廃止することで、食品サプライチェーン(供給網)を強化し、企業と消費者のコスト削減する狙いだ。詳細は現在も交渉中という。
ただ、英国の環境・食料・農村地域省によると、EUからの生きた動物の一部は輸入先で検査を受ける必要がある。また、アイルランドと北アイルランドから到着する一部製品は、事前通知と証明書が引き続き必要になる。また、この停止措置は、継続的に見直す。
政府は6月、EU産果物と野菜の輸入に対する国境検査や関連する手数料を廃止の決めた。
Thu, 21 August 2025