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Tue, 19 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 18 Apr 2013 vol.1385

18 April 2013 vol.1385

籠

サッチャー元首相死去に関するニュースを目にする度に思い出すのが、イングランド北部でブラス・バンドを組む炭坑夫たちを主人公に据えた映画「Brassed Off(邦題: ブラス!)」です。不器用だけど人情味あふれる人々が、愛する者への思いやサッチャー政権下での炭鉱閉鎖決定に対するやり切れない気持ちを音楽に乗せて伝えようとする様子を描いたこの映画は、僕が英国を大好きになる一つのきっかけとなりました。愛とか痛みとか、本当に大切な何かを伝える声っていうのは、簡単に言葉にできずに、でも何とか伝えようとしている人が持っているんじゃなかろうか、なんてことをぼんやり考えています。(籠)

月

昨夏のパラリンピックで車いすバスケにはまった私。週末、FA杯準決勝観戦のためウェンブリー競技場に向かう人々を横目に、近くのスポーツ・センターで開催された車いすバスケの試合を観戦しました。国内試合だし、レベルもかなり落ちるんだろうな……と正直、少々不安を感じていましたが、体をあざだらけにして肉弾戦を繰り広げる選手たちのパワフルさは健在でした。まだ10代の少年から、パブでがぶがぶビールを飲んでいそうなゴツイ刺青おじさん(失礼)まで、様々な年代の選手たちがボールを追う姿を観れば、こちらのアドレナリンも大放出。サッカーもいいけど、車いすバスケも面白いですよ!(月)

嵐

お気に入りの町、英南西部グラストンベリー。また戻りたいな~と、ふと思い出すことがあります。中でも「チャリス・ウェル(The Chalice Well)」は、忙し過ぎる外界とのコンタクトが遮断され、平和で自由で、心地の良い場所に感じたのを覚えています。また、「ザ・ヒーリング・プール(The Healing Pool)」という足浴が体験できる小さなプールも、水は冷たいですがしばらく浸かっているだけで足裏から癒されているように感じ、とても気持ちが良いのでおススメです。英国のパワースポットめぐり、楽しいですよ!(嵐)
過去の特集より:英国スピリチュアル体験ガイド

澄

冬の間は完全に冬眠していた私も、この週末の天気の良さに誘われて、はりきって森林浴に出掛けてきました。ぽかぽかと心地良い気温と、木漏れ日に癒されながら浮かれ気分で歩いていると、思わぬ落とし穴が。前日の雨のせいで、途中からフットパスがところどころ沼地状態に……。ずぶずぶと靴が沈んでいくので、道の端を歩いてみれば、今度は道の両脇にある棘付きの草が服に刺さって動けない。何かを避けようとすればするほど状況は悪化する一方なので、潔く諦めて出口まで行くことに。あまりに泥だらけになった靴と服に苦笑いしつつも、久しぶりに太陽を満喫した一日になりました。(澄)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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