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Sat, 21 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 6 Jun 2013 vol.1388

6 June 2013 vol.1388

籠

5月のバンク・ホリデーに家の大掃除を行いました。時代の流れを感じたのが、部屋の片隅から出てきたビデオとフロッピー・ディスク。前者は渡英したばかりのころに英語の練習も兼ねて当時流行っていたコメディー番組の総集編ビデオをよく買っていましたが、もはや再生機が我が家にはありません。また15年ほど前、日本の大学に入学したときに先生からレポートをフロッピーで提出するように言われて「大学ってすげえところだなあ」と思った記憶があるのですが、今この形式でデータを保存している人っているのでしょうかね。ちなみに中古CDや古着はすべてチャリティー・ショップ行きとなりました。(籠)

月

週末に晴れるという、ロンドンにあるまじき幸運に恵まれた先週、先々週末と、公園で日光浴を楽しみました。園内でまったりしていると、否が応にも目に入ってくるのがジョギングを楽しむ人たちの姿。彼らを眺めていると、面白いことに気付きました。公園によって、ランナーたちの雰囲気が違うんです。玄人はだしのフォームで鹿を横目に疾風のように去りゆくリッチモンド・パークの方々に、ゆったりとしたテンポで丁寧に走るホランド・パーク族。そして颯爽と走る子供に引きずられるように必死に走るお父さんたちがいたのは……ケンジントン・ガーデンズでした。次はどこでランナー見学をしようかな。(月)

眠

「575 Wandsworth Road」のガイド・ツアーに参加しました。このテラス・ハウス、もとはケニア出身のカダンビ・アサラチさんが住んでいた家。アサ ラチさんは財務省で働く傍ら、20年以上かけて装飾 を施し、ナショナル・トラストに寄贈するよう遺言を遺しました。今は事前予約によるツアーでのみ見学できます。アラベスク模様の木彫り細工で埋め尽くされた3フロア、最初はその細かい手仕事、独特の美意識に圧倒されるばかりでしたが、細部を見るとバ レリーナや天使が舞っていたり、象が悠々と歩いていたりと、ユーモアもたっぷり。ああ、もっと語りたいけど、字数が……。とにかく超オススメです!(眠)

黄

ドイツのデュッセルドルフで開催された日本デーに行ってきました。日本の伝統や文化を紹介するお祭り、と聞くと、海外で行われるほかの日本関連イベントと変わらない印象ですが、実際に行くとその規模に驚きます。欧州各国から集結したコスプレ好きを始め、日本食屋台に列をなす人々、夜には日本の花火――街全体が祭りの空気に包まれていました。ドイツニュースダイジェストのブースではドイツ語版ダイジェストを配布(私は何も手伝ってません……ごめんなさい!)。実はここで英国スタッフと落ち合うのを楽しみにしていたのですが……何が起こったのかはウェブのダイジェスト編集日記をどうぞ。(黄)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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