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Sun, 22 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

スタッフのつぶやき 20 August 2015 vol.1441

20 August 2015 vol.1441

籠

編集の仕事をしていて一番困るのが、締め切り間際になって発生するトラブル(結構あるんです)。本号の制作では、よりにもよって印刷所にデータを一つ残らず送信しなければならない最終締切日に、なぜだかパソコンが自動的にシャットダウン。ワード文書で用意していた原稿が吹っ飛んでしまいました。でも、印刷所は待ってくれない。僕自身はシャットダウンできない。幸いにもその原稿はプリントアウトしてあったので、それを見ながら怒涛の打ち直しをしてことなきを得たわけなのですが。ふー。収まらない怒りを誰に対してぶつけていいのか分からず、本欄にて怒涛のタイピングでつぶやいてみました。(籠)

月

先日、大英博物館で古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「イリアス」全編を俳優たちが交代で朗読するイベントが行われていると聞き、昼休みに同博物館へ。大勢の観光客が行き交うグレート・コートに、俳優の朗々たる声が響き渡っていました。設置されたベンチに座って聞き入る人や、床に座り込んでイリアスの本を読みつつ朗読を聴いている人、何が起こっているんだと遠くから覗き込む人、様々な人たちが古いにしえの物語に耳を傾けていました。このイベント、驚くことに入場無料(後に劇場へ移動してからは有料に)。こんな風に気取らず気軽に一流の文化に触れ合えるから、ロンドン生活はやめられません。(月)

澄

最近、地下鉄の広告で目にしたペンギンブックス80周年記念サイト「Summer of Penguin」の趣旨は、「本を持っていない人は、地下鉄のWifiを利用して、移動中に同サイト上にある小説や物語の断片などのショート・ストーリーを無料で読もう」というもの。普段、駅に止まるたびにWifiに接続し、少し更新してはニュースなどを読むということをしていることもあり、早速電車を待っている間にアクセスしてみようと思ったら、この広告を見つけたボンド・ストリートは、ロンドン中心部では数少ないWifiの繋がらない駅……。面白い企画なのに肝心の部分が抜けているという。これも広告戦略の一環なのでしょうか。(澄)

嵐

日本はお盆でしたね。夏休みをとられた方もいらっしゃるかと思います。私は先日、フランス南西部にあるピラ砂丘(La Dune du Pilat)に行ってきました。標高100メートルを超える欧州最大の砂丘だそうで、登る際に階段にするか、砂を歩くか選べましたが、こんな機会は滅多にないと思い、迷わず砂を歩きました。ちょうどフランスでは「カニキュル(酷暑)」と言われていた時期だったこともあり、敢えて夕方遅くに訪れたのですが、かなりまだ日が強く、暑かったので汗まみれに。でも砂丘のてっぺんから見る海と太陽と砂の何とも言えない絶景に感動し、美しい自然を堪能してきました。(嵐)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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