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Sat, 19 October 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

米大統領選でオバマ大統領が再選


The Times The Times
新しい米国を統治できるのか

オバマ大統領を支持したのは、若く、そして様々な民族的背景を持つ者たちであった。新たな米国が形成されつつある今、同大統領は、急速に変化を遂げているこの国を果たして統治できるのか。大統領の再選が確定した後、ニューヨークの株式市場は急落した。野党の共和党は対立姿勢を強めている。シリアでは殺戮が継続中だ。過去に再選された大統領はスキャンダルの餌食となっている。様々な課題が立ちはだかるオバマ大統領の2期目が実に楽しみである。(11月8日)


The GuardianThe Guardian
「財政の崖」を乗り越えよ

米連邦議会が行動を起こさなければ、ブッシュ政権時から実施されてきた減税措置が失効すると同時に強制的に歳出削減が始まるといういわゆる「財政の崖」に米経済は直面する。オバマ大統領は、間もなく共和党と交渉を妥結する必要に迫られるだろう。財政の崖が現実化すれば、米国は不景気に突入するかもしれない。再選の前も後も同じオバマという人間ではあるが、今の彼は以前よりも強い意志を持つ大統領となった。同大統領は勝利を手にした。その勝利を確定させるのが彼の次の仕事だ。(11月8日)


Independent Independent
欧州が投票すれば圧倒的勝利だった

再選を目指した選挙活動を通じて、オバマ大統領は米国で進行中の社会的な変化がどう定着しつつあるかを示した。ロムニー共和党候補が掲げる保守的な政策に反発するヒスパニック系や黒人さらには女性からの得票に依拠することで、僅差での勝利をものにしたのである。一方で、欧州各国から寄せられた余りあるほどの支援はオバマ大統領を満足させたに違いない。欧州にも米国大統領を選ぶための投票権があれば、彼は地滑り的勝利を収めていたはずである。(11月8日)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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