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Fri, 27 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

同性婚の合法化


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同性婚への支持こそ保守的

ジョンソン・ロンドン市長は、同性婚の合法化への支持を打ち出しながらも、この議題は保守党が扱うものとしては相応しくないと内心では思っていると窺わせる発言を行った。一方で、キャメロン首相は、むしろ自身が保守的な考えの持ち主であるからこそ同性婚を支持すると述べている。全くもって首相は正しい。結婚制度を強固なものとし、社会的安定を高め、たくさんの人々が幸せになれるという意味で、実は同性婚を支持するということほど保守的な姿勢はないのだ。(12月10日)


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狡猾に振る舞おうとし過ぎた

首相が同性婚の合法化への熱烈な支持を打ち出したのは、保守党の近代化を示すための恰好の議論であると彼が考えたからではないかと多くの人々は疑っている。しかし皮肉なことに、同法案に反対する平議員たちに対して多くの譲歩をしたことで、彼の近代化推進主義者としての信頼性には大きな傷が付いてしまった。首相は狡猾に振る舞おうとし過ぎた。その過程において、彼はすべてのカップルに対して平等な権利を与えるという思想を台無しにしたのである。(12月11日)


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より重要な問題は山ほどある

世界は今、混乱の真っ只中にある。財政危機、家計の圧迫、ユーロ圏の崩壊、シリアや北朝鮮で高まる緊張。この状況下で、多くの人々にとっては無関係な問題に保守党がその未来を賭けているという事実を支持者たちはどう捉えるか、キャメロン首相はよく考えてみてほしい。大多数の有権者たちが同性愛者たちの幸せを願っているとの理解は正しい。ただ本件は保守党にとって重要な政治的議題にはなり得ない。首相の豊かな才能を注ぐべき、より重要な問題はほかにも山ほどあるのだ。(12月12日)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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