テストステロンと関連性?
意外に多い「団子鼻ヒーロー」
クールなイメージなのに鼻だけが「団子」の
ダニエル・クレイグ
第1作「ドクター・ノオ」から51年、世界最長の映画シリーズ「007」で過去、ボンド役を演じてきたショーン・コネリー(1962~67、71年)、ジョージ・レーゼンビー(69年)、ロジャー・ムーア(73~85年)、ティモシー・ダルトン(87~89年)、ピアース・ブロスナン(95~2002年)と、今の6代目、ダニエル・クレイグ(06年~現在)との違いと言えば――クレイグがシリーズ初の金髪。はい、確かにそれ売り文句の一つでした。だけど、もっと合点がいくのは、鼻の造形(つくり)。先輩ボンドたちの誰もが、スッとした鼻なのに対して、クレイグのソレは堂々とした団子鼻。人を射るような奥目のブルー・アイに薄い唇、そして顔の中心にデンと据えられたあの鼻で渋面を作る彼は、アラ不思議、無骨でセクシー、男性ホルモン(テストステロン)を撒き散らしているじゃないか。
「団子鼻の男はテストステロンが多い」なんて科学的根拠があるのかどうか定かではないが、意外や、ヒット作のアクション・ヒーローに団子鼻は多い。「スッとした鼻あってのヒーロー」という常識を破った、元祖「団子鼻ヒーロー」の西代表といえばこの人、「ターミネーター」(1984年)でブレイクしたアーノルド・シュワルツェネッガー。鼻も団子ならカラダ中の筋肉もゴツゴツというよりぷりっ、ぷりっとした丸い団子型だ。
そして東は、やっぱりジャッキー・チェン。ブルース・リーの場合、鼻先は丸いが見る角度によってスッとしているから、厳密には団子鼻と言えまい。ここのところ親中的な発言で香港市民からバッシングを受けているチェンと、あの鼻でクシャっと相好を崩すチェンとが、どうしても同一人物に見えない……。
最近で言えば、ジミー大西似、「ボーン・アイデンティティ」シリーズのマット・デイモンが、「団子鼻ヒーロー」に数えられる。ふと気付いたが、ひょっとして団子鼻と奥目にも関連性があるのだろうか