殺人容疑の義足ランナーにあのウッズ……
スキャンダル続出、「呪われたナイキ」!?
巨万の富をもたらしたタイガー・ウッズには
ナイキも弱い!?
ロンドン・パラリンピック、ロンドン五輪ともに出場を果たして一躍時の人となった義足ランナーの金メダリスト、オスカー・ピストリウス(26・南アフリカ)。「ブレードランナー」の異名を持つ彼が、交際相手のモデルを射殺したとして殺人罪に問われていることを受け、今年2月、大手スポーツ用品メーカーのナイキは、6月の公判再開を待たずに保釈中の被告とのスポンサー契約を一時凍結すると発表した。
「事件を起こしたアスリートにスウッシュ(ナイキのロゴ)あり」「呪われたナイキ」なんて囁かれるほど、なぜかナイキと契約している大物スター選手にはスキャンダルが多い。まずは03年、女性からレイプされたと訴えられたバスケNBA選手のコービー・ブライアント(34)。ひと悶着(もんちゃく)の後、「合意の上での性行為」と示談になり、ナイキは契約を続行している。09年にはタイガー・ウッズ(37)と複数の女性との不倫スキャンダルが。他社がウッズとのCM契約を解消するなか、ナイキは継続を決定。「フォーブス」誌編集長バンデンハウゼン氏がCBSのインタビューで語ったところによると、「ナイキはウッズとの二人三脚でゴルフ部門を立ち上げ、同部門を665億円もの収益を上げるブランドにまで成長させた」ことが作用したとみられる。
最近では、ツール・ド・フランス7冠、ランス・アームストロング(41)のドーピング疑惑があった。ナイキはしばらく静観していたが昨年10月に契約を解消、その数カ月後にアームストロングはドーピングの事実を認めている。一方、闘犬賭博で刑務所に服役していたアメフトのマイケル・ヴィック(32)は、復帰後ナイキと再契約を結んだ。
先のバンデンハウゼン氏曰く、ナイキのスター選手に対する寛大さは、「腐っても鯛の利益率はまだまだ高い」。「呪われたナイキ」と呼ばれるのも宣伝のうち!?