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Sat, 21 December 2024

テイク・ザット - Take That

落ち目ロビーを尻目に再結成◎の余り4人

21年ぶりに再結成し、世界中あちこち出稼ぎに行っているポリス。スティングの妻トルーディの浪費が原因かと噂されているが、ポリスをもってしても懐メロ感が拭えずもの悲しい。そこへくると昨年、即完売アリーナ・ツアーで復活したテイク・ザットは違う。音楽の趣味趣向は置いといて、彼らの場合、オッサン臭さ一歩手前のオトナに踏みとどまって現役感がある。

思えば、10余年前の彼らの人気は凄まじかった。「pray」「ベイブ」などシングル8枚が全英1位、CD売上げ2500万枚、武道館公演も日本のファンで超満員だった。その後、ウェストライフ、ボーイゾーン、ブルー、5ive、a1などが出たが、テイク・ザットを越えるボーイズ・バンドはいまだ皆無だ。96年解散後、ロビー・ウィリアムズのひとり勝ち状態がしばらく続くが、米進出に挑戦したあたりから雲行きが怪しくなった。新作「Rudebox 1974」は最悪の批評に最低の売り上げ。とうとう薬物依存でメドウズ・クリニックに入院しちまった。

そのロビーが鼻で笑って固辞したという再結成。ひと足先にマーク・オーウェンが「セレブリティー・ビッグ・ブラザー」でかわいくていい人な魅力を振りまき、ファンの組織票で見事優勝。テイク・ザットの人気の根強さを証明し、4—1の再結成になだれ込んだ。

主力歌手ガリーの短髪以外、マーク、ハワード、ジェイソンの3人はみな耳隠し猫毛カールで品のいいロック青年風。ちょいワザありの気負いないファッションもいい。1位のアルバム「ビューティフル・ワールド」はダサ過ぎず、奇を衒い過ぎずで女心を鷲掴み。再ツアーも即完売で、ネットでは数百ポンドでチケットが売買されているとか。20代後半〜30代女性をターゲットにした隙間商売の勝利だ。

 

スミス京子:1997年渡英。牡羊座、O型、火星霊合星、七赤金星、左利き。好きな英国人はジョー・ブランドとジョージ・アラガイア。整形するならファーン・コットンかケイト・モス。おいおい。

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