今年6月までの1年間、27歳のビヨンセが稼いだお金はざっと見積もって87億円（1ドル=100円換算）。内訳は、2枚組アルバム、映画出演2本、110日の世界ツアーの本業に加え、任天堂やロレアル等の広告、自身のファッション・ブランドと多岐。ひとりコングロマリットだ。

ビヨンセを頂点に、30歳以下のアーティスト長者番付トップ10は次の通り。まずは、半分以下の35億円で2位となった同い年のブリトニー・スピアーズ。アルバム「サーカス」に、口パクを批判された完売ツアーが主な収入源。次があるのか、ちょっと心配だ。3位はディズニー・チャンネル「ハンナ・モンタナ」主演でトップ・アイドルとなったマイリー・サイラス（16歳、25億円）。アルバム「ブレイクアウト」はミリオン・セラーに。同じく3位に、英国での人気が今ひとつのジョナス・ブラザーズ（20歳、18歳、16歳）。こちらもディズニーで火が付いたクチだ。

続いて歌手10年のジェシカ・シンプソン（29）が20億円で5位。本業より自身のファッション・ブランドが大きく貢献した。6位のリル・ウェイン（26歳、18億円）、8位のT-ペイン（23歳、15億円）は、いずれもヒップホップ系。ウェインと並び18億をはじき出したのは19歳のカントリー・シンガー、テイラー・スウィフト。アルバム「フィアレス」は400万枚を売り上げた。

9位のリアーナ（21歳、15億円）は、彼氏から受けた顔面殴打の写真流出がなければ、もっと上位を狙えたはず。最後は、「アメリカン・アイドル」勝者のキャリー・アンダーウッド（26歳、14億円）。J-Loが先駆の、歌って、演じて、ブランド作っての多角経営が、今後ますます増えると予想。アーティストも職人より実業家の時代だ。